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タカマツを選び「今の自分がある」 五輪金メダル・松友美佐紀が難局に挑み続けた意義

タカマツペアで臨んだ2016年リオ五輪で日本バドミントン史上初の金メダルを獲得した【写真:Getty Images】
タカマツペアで臨んだ2016年リオ五輪で日本バドミントン史上初の金メダルを獲得した【写真:Getty Images】

混合ダブルスで目指す、まだ見ぬ景色

 髙橋の引退会見でも、松友は「バドミントンが好きで、もっと上手くなりたいという思いは自然な流れだった」と現役続行を宣言した。混合ダブルスでのパリ五輪出場の期待もかかる今、自身は何を目指すのか。

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「リオ五輪後、当時、目標としていた選手たちがもう今みんな引退してしまい、あぁ、もう戦えないのだという気持ちになりました。私は今まで、本当に凄い選手たちと一緒にプレーさせていただきました。自分が想像もしないようなことをたくさんやられるので、試合が楽しかったですし、今でも彼女たちのようなプレーをしてみたいと、できたらどんな景色が見えるのだろうというのが、一番のモチベーションになっています。

 長く競技を続けていますが、プレーのなかで自分が想像もしないこと、未知のことはまだまだたくさんあります。もっと強く、もっといいプレーができるようになりたい。そして、誰もやったことのないプレーをしたいですし、見たことのない景色を、たくさん見たいですね」

 金メダリストが穏やかに、凛然と語った決意は、幼い頃から変わらぬ想いだった。

■松友 美佐紀 / Misaki Matsutomo

 バドミントン日本代表。1992年2月8日生。徳島県板野郡藍住町出身。5歳でバドミントンを始め、全小、全中、インターハイ全てを制覇。聖ウルスラ学院英智高の1年先輩である髙橋礼華との女子ダブルスで2010年より日本代表となり、2014年世界ランク1位に到達。その後女子ダブルス世界ランク1位の連続世界記録も樹立する。2016リオデジャネイロ五輪で日本バドミントン界史上初の金メダルを獲得。それ以外にも、日本バドミントン界史上初の年間MVPを獲得するなど、年間のほとんどの国際大会で優勝を果たしている。現在も日本代表として主戦場を混合ダブルスに移し、世界に挑戦し続けている。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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