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“北半球最強”フランスに惜敗 ラグビー日本代表、会心の2トライと後半に見えた差

経験を積んだ若手、秋のテストマッチでは競争激化

「この連戦で一番ポジティブなのは、多くの選手にテストマッチへの準備、テストマッチを経験させたこと。10番の李承信選手は、リーグワンしか経験していない。いきなりテストマッチで世界2、3位のチームとやって、いい経験になったはず。すごくタフだし、ボールを持った時に勢いがあるから、すごく怖い選手であり、すごく信頼できる選手。キックもいい。試合には出られなかったけど、根塚洸雅選手(船橋)も練習ですごくインパクトを残したし、辻(雄康/東京SG)も自分の強みを練習で出していた。秋の代表戦には、(怪我などから)帰ってくる選手もたくさんいると聞いているから楽しみです」

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 ウルグアイ、フランスとのテストマッチ4連戦を、若手代表のNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)、日本代表という2チーム制で戦うことで、より多くの選手に経験値を積ませてきた。9月上旬からの強化を目指す秋のテストマッチに向けては、50人ほどの人員で、今回不参加のSO松田力也(埼玉WK)、フランスから帰国したFB松島幸太朗(東京SG)、体調不良のSH流大(東京SG)ら代表常連組も復帰して強化が行われる方向だ。

 さらに厚みを増す新生日本代表。戦力を充実させるなかで、日本らしいプレーの精度(ディテール)を高め、フランスとの第2戦での2トライを、3トライ、4トライと増幅させられるか。秋に待ち受けるフランスとの再戦、イングランドとのW杯前哨戦、そして対戦が調整中のオールブラックス(ニュージーランド)という世界最高クラスとの連戦は、2023年W杯“8強超え”への試金石となるはずだ。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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