「優勝の順番は回ってくる」 高3から取材する記者が見た36歳横峯さくらの復活ロード
蘇ってきた天才は強い、思えた「横峯ならやってのける」
蘇ってきた天才は強い。体のコンディションも上向きで、「QTの頃はラウンドが終わると、『しんどい。帰りたい』でしたが、今は『練習して帰りたい』と思えるようになりました。ショットが戻ってきたので、パットを気にする段階にもなってきました」と明かした。
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今大会は、地元での有観客開催で声援を受け、クラブハウス内の医務室で、桃琉くんを母・絹子さんに見てもらえた「安心感」も大きかっただろう。表情が明るくなってきた横峯は、最終日に言った。
「たくさんの方にパワーをもらえたので、コロナじゃなかったらサインもしたかったです。ありがとうございました。今週のようなゴルフができれば、そのうち、(優勝の)順番が回ってくるかなと思います。ママで優勝したいですね。頑張ります」
かつての膨大な練習量で体に染み込ませた感覚は、試合を重ねる中で研ぎ澄まされるだろう。優勝は14年11月の大王製紙レディスが最後で約8年遠ざかっているが、「横峯ならやってのける。『あと7勝して永久シード権獲得』の目標も現実になるでは」と思えてきた。若手が席けんする現在のツアーでも、横峯は再び大きな存在になるだろう。その過程はしっかりと見ていきたい。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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