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35歳の諸見里しのぶに感じた「復活」の可能性 このままクラブを置くのはもったいない

ソレンスタムは昨季13年ぶり米女子ツアー出場、日本でも同じ展開を

 それでも、予選通過の思いが叶わなかった理由は、「試合勘のなさ」に尽きるだろう。

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 ツアー通算9勝の実力者で、09年賞金ランク2位。全盛期よりも飛距離は落ちているが、ショットのキレは健在だった。諸見里自身は、来年大会の出場については「まだ、分かりません」と言ったが、「悔しい」と思えるのは、気持ちが“現役”である証し。最終日の1番パー4、解説者としての準備でロープ外からコースを見つめる姿は、どこか寂し気だった。この3か月間でよみがえった闘志が残っているからだろう。

 だからこそ、私は「このままクラブを置くのはもったいない」と思う。日本女子プロゴルフ協会の競技でなくとも、ミニツアー、BS日テレ「ゴルフサバイバル」など、プロテスト合格を目指す選手、ツアープロが入り混じってバトルするテレビマッチがある。そうした場でプレーし、少しでも試合勘を取り戻してほしい。

 海の向こうでは、昨季、元世界女王のアニカ・ソレンスタムが13年ぶりに米女子ツアーの試合に出場。全米シニアオープンでは優勝を飾り、その資格で、今年6月の全米オープン出場を決めている。諸見里を含めたかつてのトップ選手にも、将来、日本で同じ展開があることを期待したい。自分たちのために、ゴルフファンのために。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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