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井上尚弥、米記者が見る初挑戦の価値「圧勝ならマニアだけじゃなく世界中が注目する」

「圧勝すれば、一部のマニアだけではなく、世界中のファンが注目する」

 また、記者ではなく、スプリットーTマネージメントでマネージャーを務めるジョー・キンバオは井上は苦戦もしないと見ている。

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「マネージャーサイドから見ると、井上はスーパーバンタム級以上に上げて以降はマッチメイクを少し注意深くしなければいけないと思う。ただ、スーパーフライ級、バンタム級では誰と戦わせても問題ない。井上はそれだけのレベルにあると思う。マクドネルのサイズを考えれば新たなテストであることは間違いないが、井上が苦戦するとは思わない。支配的な形でKO勝ちするだろう」

 去年9月、井上の米国デビュー戦の相手を務めたアントニオ・ニエベス(米国)もスプリットーTマネージメントの所属だった。目の前で強さを思い知らされた後で、井上に対するキンバオの評価は著しく高い。その言葉通り、サイズの違いなども最終的に吹き飛ばし、マクドネル戦も井上の圧勝に終わっても不思議はないのだろう。

「井上が今回の“テストマッチ”にも圧勝すれば、東洋のファイトにくまなく目を向ける一部のマニアだけではなく、世界中のファンが彼に注目するようになる。井上は多くの人にもっと注目され、評価されるべき選手であると私は信じている」

 サンガリアが示唆するように、去年のデビューの後でも井上の米国内での知名度は一気に跳ね上がったとは言えなかった。日本の怪物には、依然として“ユーチューブ・センセーション”という形容が相応しかった。しかし、マクドネルを木っ端微塵にすれば評価はさらに上がる。世界的な実績を持つ英国人を蹴散らし、井上は真の意味で世界に羽ばたけるだろうか。

(杉浦 大介 / Daisuke Sugiura)

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杉浦 大介

1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。

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