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女子ゴルフ2021年屈指の名場面 もっと見たい、ママ選手が「当たり前」に勝つ未来

最終日の9番を終え、長男を見つけて手を振る若林【写真・浜田洋平】
最終日の9番を終え、長男を見つけて手を振る若林【写真・浜田洋平】

ママ選手の増加が女子ゴルフの価値向上に、若林「若い世代も結婚、出産に1回悩む」

 若林が「ママ選手」として結果を残すことは、後輩たちの道を切り拓くためでもあった。今大会は2月に第一子を出産した横峯さくら(エプソン)も、復帰後3戦目で初の予選通過(49位)。1998年度生まれの黄金世代など、若林は最前線を走る若手に伝えたいことがあった。

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「今、若い世代が出てきていて、絶対に結婚、出産について一回は悩むと思う。プロゴルファーにとって大きな決断だと思われていますよね。私やさくらさんが頑張ることで、結婚、出産をしてもトップで戦えると思ってもらいたい。『戻って来られるんだよ』って。それは復帰する時に思っていた。そのために、ただ復帰するだけじゃなく、しっかり結果を残したいと思っていた」

 勝って想いを述べたママゴルファー。最終日の前半終了時、9番グリーンを出たところで龍之介君を見つけると、ニコっと笑って手を振っていた。「『ママ凄いんだ』って思ってもらえるようになるまで頑張っていければ」。優勝争いの真っ最中。いろんなものを背負いながら戦う姿はカッコよかった。

 出産した女性の仕事復帰を「当たり前」にしようとしている時代。ママ選手が増えること自体が、「社会に示せる女子ゴルフの価値」を高めるのではないか。できることなら、今年屈指の名シーンをもっと見られるツアーになってほしい。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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