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ラグビー日本代表「2021年総括」 W杯まで残り22か月、1勝5敗の結果が示す課題とは

SR仕込みの力強さを見せたNO8姫野和樹【写真:(C)JRFU】
SR仕込みの力強さを見せたNO8姫野和樹【写真:(C)JRFU】

スーパーラグビー参戦の機会がない今、どのように育成するか

 ジョセフHCは大敗したアイルランド戦(11月6日/5-60)後の会見でも、「パンデミックの影響によって試合も少なく、次のW杯へ向けて日本の準備は遅れているのは確か」と厳しい現実を認めている。ポルトガル戦後のコラムでも書いたように、空白の2年は終わったことではないと考えるべきだろう。2年後のフランスへ残された時間で、どこまで空白を取り戻せるか、というチャレンジが重要になる。来年以降にどのように練習、実戦のボリュームを増やせるのか。同HCはエディンバラでの会見で厳しい現状と、勝つために求められるチャレンジに触れている。

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「(2020年までの)3、4年の期間は、日本選手はスーパーラグビー(SR)という激しいラグビーを経験する機会があった。だが、それがなくなってしまったことで、そのような激しいゲームを、どうやってこの2年で取り戻していくことができるのか。そこを、しっかりと考えて選手を育成していかないといけない」

 実質、日本代表および候補選手を集めて編成されたサンウルブズが、南半球最高峰のリーグ「SR」に参戦したのは2016年から20年までの5シーズン。結果的に、放映権など収益性の問題などでチーム存続を断念せざるを得なかったが、その活動の中で多くの代表選手が、ニュージーランドら南半球トップレベルの選手との真剣勝負で、世界のパワー、技術、そして試合に向かう姿勢をも体感できたことが、19年W杯での躍進に直結した。

 その代表選手強化につながる最高の舞台を資金難で断念した日本ラグビー協会が、新たな国際舞台として計画したのが、新リーグに併設される「クロスボーダー大会」だ。現時点でこの大会の概要は、来年1月から始まる新リーグ「リーグワン」の上位チームと海外クラブが対戦するものだが、参加チーム数は未定。開催日程も当初のリーグ終了後が来年末に延期されるなど、大会自体の実現すら不透明だ。

 藤井ディレクターも「具体的な話は代表側には来ていない。もし開催されるなら、(代表側から)1、2チームを作りたい」と、リーグワン単独チーム以外に、サンウルブズのような代表候補で編成されたチームの参入というアイデアも持っているが、仮に大会開催が実現したとしても、現在日本代表の中心選手に成長したCTB中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)やNO8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)が、SRで1シーズン16試合前後の激闘を毎週繰り広げた環境は望めないだろう。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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