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ラグビー日本代表「2021年総括」 W杯まで残り22か月、1勝5敗の結果が示す課題とは

スコットランド戦で好ディフェンスを連発したFLリーチ・マイケル。主将の座を離れても存在感は抜群だ【写真:(C)JRFU】
スコットランド戦で好ディフェンスを連発したFLリーチ・マイケル。主将の座を離れても存在感は抜群だ【写真:(C)JRFU】

戦力の底上げは「一番の心配材料」

 藤井ディレクターは総括会見で、代表以外の選手の国際レベルでの強化の重要さ、深刻さを切実に語っている。まず、ジョセフHCら代表コーチ陣の職務を「今の(代表)選手をどうコーチングして、勝利に結び付けていくかが仕事」とした上で、代表チームに選ばれるまでの選手強化、育成は協会側が受け持っている現状を踏まえて、これからの強化に求められる取り組みを指摘している。

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「協会や私たちの仕事は、この(現在の)強化を長く継続していくことだと思う。そのためには、トップリーグ(TL)、リーグワンなどの国内の試合だけではなく、一つのミスで試合が変わるような国際レベルの経験を、より多くの選手に積ませたい。それがないとトップの選手にも(成長するための)プレッシャーがかからない。例えば(世界ランク19位の)ポルトガル代表戦でも、CTB中野将伍(東京SG)ら若い選手がテストマッチを経験できたことは、TLの10試合、20試合分の価値があったと思う」

 次回W杯へ向けて、19年大会当時から代表チーム内外で指摘されている、選手層の厚みをいかに増やしていくかという課題について、同ディレクターは「これが一番の、僕らの中での心配材料というか、次の世代にいい経験をさせてやれていない」と苦しい胸の内も語っている。現時点での具体的な若手育成のロードマップは、先行きが見えてこないのが現実だ。

「もちろん、(若手に)経験させながらやっていかないといけないのだが、僕らの中では(このままで)大丈夫か、もうちょっと頑張って次に繋げていかないと、という思いが強い。(代表が)弱くなり出したら、どんどん弱くなる。なので、今は経験を持つ選手がたくさんいるなかで、徐々に1人、2人を代えていくのか、それともごっそりと代えて戦うか、どちらかにシフトしていかないと23年以降は厳しいのではないかと思う」

 19年W杯でベスト8入りを遂げた日本代表だが、現状から今後の強化を見据えると順風ではないというのだ。大きな決断が必要だと強化責任者が語っている現実を、深刻に、真剣に受け止める必要がある。

 では、具体的にはどのようなチャレンジをしていくべきなのか。同ディレクターは、代表チームとして、どこまでの選手強化に直接関与するべきかに踏み込んでいる。

「(現時点では)基本的に私たちは15人制の日本代表だけです。U20だったり、他の代表チームが、今までバラバラに動いていたので、それを一緒にしてくれとお願いしている。NDSのような形で強化をしていきたい」

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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