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代表戦中止の危機 リーチも訴えた選手層の底上げへ、協会が提案すべき強化プランとは

新型コロナウィルス対策で安倍晋三首相が全国に緊急事態宣言を発布した翌日の17日、日本代表主将のリーチ・マイケル(東芝)が、この困難の中での代表強化についての思いを語った。インターネットで報道陣の取材に応じたリーチが、2023年の次回ワールドカップ(W杯)フランス大会へ向けた代表強化のキーポイントに挙げたのは“選手層の厚さ”だった。

ラグビー日本代表【写真:Getty Images】
ラグビー日本代表【写真:Getty Images】

リーチも訴えた代表強化 次回W杯へ求められるのは選手層の厚み

 新型コロナウィルス対策で安倍晋三首相が全国に緊急事態宣言を発布した翌日の17日、日本代表主将のリーチ・マイケル(東芝)が、この困難の中での代表強化についての思いを語った。インターネットで報道陣の取材に応じたリーチが、2023年の次回ワールドカップ(W杯)フランス大会へ向けた代表強化のキーポイントに挙げたのは“選手層の厚さ”だった。

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 トップリーグ(TL)を筆頭にラグビーもすべての公式戦、イベントが軒並み中止となる中で、6、7月に予定している代表戦の開催も中止される可能性が高まっている。前回のコラム(11日公開)でも触れたように、ベスト4以上がターゲットになる3年後のW杯へ向けた強化を見据えると、新しい戦力を洗い出し、育てることは代表強化の大前提。リーチはインターネットを使った質疑応答で、強化に重要なことを聞かれるとこう明言した。

「層を厚くしないといけないと思います。いま、すごく大学生もでてきているし、その人たちにどれくらい、いい経験をさせるかが大事だと思います」

 2015年大会では、当時23歳だったWTB福岡堅樹、22歳の藤田慶和(ともにパナソニック)らが可能性を開花させた。昨秋の日本大会でも大卒3年目のFL姫野和樹(トヨタ自動車)が主力メンバーとしてアイルランドら世界の強豪を相手に互角に渡り合った。U20(20歳以下)代表の世界選手権などにより大学生、新入社員世代の選手の育成が世界レベルで進む中で、日本も地道に若手育成が積み上げられてきた。

 敢え無く6節で中止となった2020年シーズンのTLでも、WTB高橋汰地(トヨタ自動車)、竹山晃暉(パナソニック)ら大卒1年目のルーキーが将来性を感じさせるプレーを披露。W杯で2大会連続主将を務めたリーチの目にも、その能力は次回W杯への期待を感じさせるものだった。可能性に満ちた次世代の桜の戦士たちに経験値を積ませることは、今季の日本代表にとっては重要な強化ポイントだという切実な思いを、世界を舞台に戦ってきたリーダーはウェブ会見で訴えた。

 6、7月に対戦予定の相手はウェールズ、そしてイングランド。ともに昨秋のW杯日本大会でベスト4、決勝に駒を進めた強豪だ。日本代表が昨年果たしたベスト8という壁を突破するために、胸を借りるには最高の3試合になる。従来の代表メンバーはもちろん、新たに2023年をめざす若手にとって、世界のパワーと厳しさを知るには格好の相手であり、今後再戦を実現させるには数年待つ必要があるほどのプラチナカードでもある。試合のホスト国の日本にとっては、強化と普及の双方の理由で、是が非でも実現したいカードだ。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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