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代表戦中止の危機 リーチも訴えた選手層の底上げへ、協会が提案すべき強化プランとは

理想は秋の2か月に8試合、他国からの反発は必至も若手にとってはチャンス

 この夢のようなプランが実現すると、最も深刻かつ重要な懸念材料は選手のコンディショニングになる。

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 統括団体のワールドラグビー(WR)は、春、秋の1か月ずつを代表戦期間と設定している。今季なら7月、11月だ。多くの代表チームは1か月に4試合のテストマッチを戦うのが通常のシーズンなのだ。もし、それが2か月で倍に近い試合を課せられたとしたら、プロ化が進む国を中心に選手、所属チームからの反発は必至だろう。だからこそ、若手を積極的に起用するチャンスが生まれるはずだ。思い切って、イキのいい若手を代表戦に投入することは、3年後に4強入りをめざす日本にとってはメリットもあるはずだ。

 歴代の日本代表コーチは、テストマッチはベストメンバーで戦うべきという考えが主流だった。強豪国の指導者も同じような考え方で、個人的にもそうするべきだと思う。だが、3年後へ向けた戦略的な考え方と、この非常事態を逆手に取ってメリットを生み出すためには、日本代表はより多くの代表戦を組むべきだろう。2か月間でW杯準決勝、決勝までと同じ試合数を戦う経験を積める最高の機会でもある。

 多くの日本代表選手の強化の場だったサンウルブズが主催団体の決定通り今季でスーパーラグビーから離脱するのなら、代表戦の試合数確保はさらに切実な問題になる。

 ニュージーランドやオーストラリアなど南半球の強豪国は、WRの会議で最も積極的にルール変更、規約改正を提案しているといわれている。自分たちのラグビースタイルがルール上でも不利益にならないためであり、「観客を楽しませる」というプロの興行的な視点でラグビーの試合を見せるため、つまり“国益”のためだ。

 2か月の代表戦期間は国際舞台では必ず反発はあるはずだが、ぜひとも日本から世界に提案してほしいものだ。リーチが訴えたように、日本代表にとって若い選手たちに経験を積ませて選手層に厚みを持たせることが重要な国益だと認識するのなら、この突飛なプランも意味のあるものになる。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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