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55年ぶり箱根駅伝出場のカギは? 全日本予選“2分差”逆転へ、立教大監督が求める覚悟

悲願達成のカギは「チームが一つになること」

 箱根常連校や予選会をクリアしてきた大学は、基本的には自分が走りたいという意識を選手全員が持っている。競争意識が高いと必然的に個の質も上がる。

 立教大は上野監督が言うように、まだ全員で箱根を目指すというところまで至っていないのだろう。そのためには出走メンバーから外れた層のケアが大事になってくるが、上野監督は特に上級生には明確な目標、例えばタイムを設定してそれを超えてほしいという。そうして最後まで個々が努力を続けていけば、チームの士気も上がる。

 果たして今年、立教大は前回の箱根駅伝予選会16位から、どこまで順位を上げられるか。

「チームが一つにならないと箱根には行けない」

 何度も上野監督から発せられた言葉だ。

 走る選手たち、支える選手たちは、その言葉を噛みしめて全員で立ち上がれるだろうか。

【第1回】箱根駅伝のスターから「走る」指導者へ 立教大・上野裕一郎監督、“55年ぶり”への挑戦

【第2回】“日本一速い”上野裕一郎監督が並走 箱根駅伝を狙う立教大、選手の成長促す異色指導

【第3回】箱根駅伝“常連校”との差とは? 立教大の“現役ランナー”監督が抱く、個を伸ばす難しさ

(佐藤 俊 / Shun Sato)

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上野 裕一郎

立教大学 陸上競技部 男子駅伝監督 
1985年生まれ、長野県出身。佐久長聖高校1年時から駅伝で区間賞を獲得するなど活躍し、1万メートルで日本高校記録を出した。中央大学でもスピードを武器に1年時から箱根駅伝など主要大会で数々の好成績を残した。エスビー食品へ進むと、2009年には5000メートルで世界陸上ベルリン大会に出場。13年からはDeNAに移籍し競技を続けていたなか、18年12月に立教大学陸上競技部の男子駅伝監督に就任。現役選手としての活動も継続する「ランナー兼指導者」として、チーム強化に努めている。

佐藤 俊

1963年生まれ。青山学院大学経営学部を卒業後、出版社勤務を経て1993年にフリーランスとして独立。W杯や五輪を現地取材するなどサッカーを中心に追いながら、大学駅伝などの陸上競技や卓球、伝統芸能まで幅広く執筆する。『箱根0区を駆ける者たち』(幻冬舎)、『学ぶ人 宮本恒靖』(文藝春秋)、『越境フットボーラー』(角川書店)、『箱根奪取』(集英社)など著書多数。2019年からは自ら本格的にマラソンを始め、記録更新を追い求めている。

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