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県初戦敗退校が19年連続女王を破った日 17人の“ハンド女子”の奇跡はこう生まれた

エース浜田は20年ぶりインターハイ出場の瞬間を「よくわからない感覚」だったと振り返る【写真:荒川祐史】
エース浜田は20年ぶりインターハイ出場の瞬間を「よくわからない感覚」だったと振り返る【写真:荒川祐史】

20年ぶりに掴んだインターハイ出場、その瞬間…エース浜田にこみ上げた感覚とは

「試合前、みんなから『キャプテンのためにやってくるね』と伝えてくれた。自分のために戦っているんだと思ったら、1点入るだけで泣けちゃいました。それからは試合中、ずっと大泣き。人ってこんなに泣けるんだって思った(笑)」(高野)

 1点1点が決まるたび、決められるたびに、コートでもベンチでも麻生の部員から大きな声が上がり、気持ちを切り替えた。「どんな状況にあっても自分たちの雰囲気は自分たちにしか作れない」。ズルズルと焦りの空気に引きずられ、敗退した新人戦での経験が、ここでも生きた。

 そして、タイムアップ。麻生はついに、20年ぶりのインターハイ出場を決める。エース浜田はその瞬間を「よくわからない感覚だった」と振り返る。

「試合中、ずーっと泣いているキャプテンを見て『頑張らなきゃ』と思いながらプレーを続けていました。でも、タイムアップの瞬間は『え、本当に勝ったの?』って実感がわからなかった。しばらくして、嬉しい気持ちでいっぱいになりました」(浜田)

 麻生女子ハンドボール部、20年ぶりの県大会優勝。このニュースはチームや学校はもちろん、長年、ハンドボールを支えてきた、地域住民にとっても、この上ない喜びとなった。

「麻生は地域に住むみんなが『麻生高校を全国へ!』という夢を持っています。私自身、どんなにチームが弱いときもその目標だけは持っていましたし、勝てると信じてきた。選手にも常にトップを狙おうと言い続けてきたし、彼女たちもみんな、『絶対にいける』と信じて練習を重ねてきた。その想いが実ったのだと思います」(小沼監督)

 そして、インターハイ本選へ。予選に続き、ベンチからチームを支える高野に、どんなキャプテンでありたいか? と聞いた。

「んー、それはいつも変わりません。試合に出なくても、自分ができることをして、チームを勝ちに導いていきたい。どんな状況であっても、強いキャプテンでありたいです」

◇インターハイのハンドボールは7月27日より6日間にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。


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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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