「野球なんてやめてしまいたい」苦悩の主将を救った存在 選手宣誓で紡いだ本心、刻みたい初勝利――逗子葉山・大岩武蔵
第108回全国高校野球選手権神奈川大会の開会式が5日、横浜スタジアムで行われた。組み合わせ抽選会で109人の希望者によるくじを引き当てた、逗子葉山の主将・大岩武蔵(3年)が選手宣誓。「笑顔で最高のプレーをすることを誓います」と声を張り上げた。1回戦は7日から始まり、決勝は26日に行われる。

神奈川大会開会式
第108回全国高校野球選手権神奈川大会の開会式が5日、横浜スタジアムで行われた。組み合わせ抽選会で109人の希望者によるくじを引き当てた、逗子葉山の主将・大岩武蔵(3年)が選手宣誓。「笑顔で最高のプレーをすることを誓います」と声を張り上げた。1回戦は7日から始まり、決勝は26日に行われる。
迎えた最後の夏。行進した計172チーム、3112人の思いを背に言葉を紡いだ。
「野球なんてやめてしまいたい。そう思った時もありました」
脳裏にあったのは野球人生の苦しい時期。「ライバルが次々と結果を出していく中で、『自分も早く結果を出さなければ』と、焦ってばかりの日々もありました」。周囲と自分を比較し、心くじけた。そんな自分を立ち直らせたのもまた、ともに歩んできた身近な存在だった。
「仲間や両親、監督、コーチ、学校の先生方、地域の方々の支えとエールがあったからこそ、どんなに落ち込んでも、諦めずに野球を続けることができました。そして今、このグラウンドに立っています」
内野スタンドを中心に約9000人の観客が見守る中、ちょっぴり緊張感をにじませながらも、堂々と大役を務めあげた。「今までの高校野球生活の気持ちを、全てここで伝えられた」。宣誓後には万雷の拍手を受け、表情には充実感と笑みがこぼれた。
同校は2023年4月、逗子と逗葉が統合して以来、未だ公式戦は未勝利。念願の1勝に懸ける想いは強い。選手宣誓のくじを引き当てたことで「流れが変わるかもしれないと期待している」と大岩。「ここがチャンスなので、勝利に向けてチーム全員で、全力を尽くすのみです」。7日に迎える厚木王子との1回戦での必勝を誓う。
宣誓の最後には「我々選手一同は、今まで支えてきてくれた人たちに感謝し、最後まで全力で戦い抜き、笑顔で最高のプレーをすることを誓います」と横浜スタジアムに響かせた。3年間の努力と想いをグラウンドにぶつけ、学校の歴史に名を刻む。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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