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「アシスト王」は日本が先駆け? 60年前の制定理由は W杯ではランキング導入も「表彰なし」【W杯トリビア】

地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、決勝と3位決定戦の残り2戦となった。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第36回は「アシスト王は表彰される?」。

アルゼンチンのリオネル・メッシ【写真:ロイター】
アルゼンチンのリオネル・メッシ【写真:ロイター】

連載「ワールドカップ・トリビア」第36回

 地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、決勝と3位決定戦の残り2戦となった。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第36回は「アシスト王は表彰される?」。

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Q.アシスト王は表彰されるの?

A.ランキング発表は1994年大会からも表彰はなし

【解説】

 アルゼンチンのメッシが量産して「アシスト」が注目されていますが、W杯には「アシスト王」の表彰はありません。今大会で表彰される個人賞は「ゴールデンボール(MVP)」「ゴールデンブーツ(得点王)」「ゴールデングローブ(最優秀GK)」「ヤングプレーヤー賞」「フェアプレー賞」の5つだけです。

 アシストランクの公式発表は、1994年アメリカ大会から。もともとサッカーでは「アシスト」という概念が希薄でしたが、ア メフトや野 球などデータ好きなアメリカでの大会を盛り上げるために導入しました。その後、複数選手がゴール数で並んだ時の得点王を決めるために利用されています。

 アシストは「ゴールにつながる決定的なパス」などに与えられますが、国際的な統一基準はなく、大会やリーグによってバラバラ。サッカー界でデータが重要視されだした近年は、英1部プレミアリーグなど表彰するリーグも出てきましたが、「得点王」に比べれば一般的ではありません。

 日本では1966年、第2回の日本リーグから「アシスト王」が制定されました。元日本協会会長の故岡野俊一郎氏は「野 球と比べて見出しになる数字が少ないのがサッカーの弱点。メディア露出を増やすために日本独自の数字を考えた」。ア イスホッケーを真似して、表彰することも決めたそうです。

 アメリカMLSの前身となる北米リーグ(NASL)では初年度の68年からの採用ですから、日本が「先駆け」かもしれません。日本リーグの表彰は92年まで続きましたが、93年Jリーグ発足時に当時の世界基準に合わせて廃止され、今に至ります。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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