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日本はブラジルと…なぜ今大会のトーナメントは複雑に? GL「3×16案」が採用されなかった理由【W杯トリビア】

地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会はグループリーグが行われている。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第16回は「複雑な大会方式の理由」。

第16回のテーマは「複雑な大会方式の理由」【写真:ロイター】
第16回のテーマは「複雑な大会方式の理由」【写真:ロイター】

連載「ワールドカップ・トリビア」第16回

 地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会はグループリーグが行われている。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第16回は「複雑な大会方式の理由」。

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Q.大会方式が複雑なのはなぜ?

A.48チームに増やしたから

【解説】

 今大会は1次リーグ(GL)が12組で行われ、各組2位までと3位のうち成績のいい8チームの計32チームが決勝トーナメントに進出する方式です。F組を2位突破した日本の対戦相手はブラジルに決まりましたが、3位抜けのスウェーデンの相手は未定。成績のいい8チームが出そろわないと、相手が決まらないのです。

 複雑な方式になったのは、参加チームが48に増えたから。実は前回アメリカで行われた1994年大会も、今回の方式でした。参加24チームを6組に分け、各組2位までと成績のいい3位の4チーム、計16チームが決勝トーナメントに進出。ちょうど、今大会の半分の規模です。

 86年メキシコ大会から続いた方式ですが、当時から評判は今ひとつ。組み合わせによって不公平感があることや1次リーグの質の低下などが叫ばれました。実際に、90年のアルゼンチン、94年のイタリアと2大会連続で3位突破チームが決勝に進出。見直しを求める声もありました。

 98年フランス大会から参加32チームとなり、1次リーグ8組の2位までが決勝トーナメント進出となりました。分かりやすく、公平な大会方式は前回22年カタールまで7大会続きました。

 実は今大会は当初、48チームを3チームずつ16組に分け、各組1位の16チームが決勝トーナメントに進む方式が検討されていました。これでは試合間隔がバラバラになり、公平さを欠くことから現行方式に落ち着いた経緯もありました。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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