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110億円補強がまさか…ド軍右腕手術、肘に見つかった「ネズミ」とは 痛み以外に「引っかかる」症状も

米大リーグ・ドジャースのエドウィン・ディアス投手が、右肘の関節遊離体の除去手術を受けた。20日(日本時間21日)に故障者リスト(IL)入りし、後半戦の復帰を目指すとされている。今季から3年総額6900万ドル(約110億円)でドジャースに加入した守護神がシーズン早々に離脱。トップアスリートの専属トレーナーを務める「Tokyo Acupuncture Shibaura /はり治療院」の新盛淳司院長に、通称「ネズミ」と呼ばれる今回の故障について聞いた。

ドジャースのエドウィン・ディアス【写真:ロイター】
ドジャースのエドウィン・ディアス【写真:ロイター】

守護神ディアス手術、後半戦の復帰目指す

 米大リーグ・ドジャースのエドウィン・ディアス投手が、右肘の関節遊離体の除去手術を受けた。20日(日本時間21日)に故障者リスト(IL)入りし、後半戦の復帰を目指すとされている。今季から3年総額6900万ドル(約110億円)でドジャースに加入した守護神がシーズン早々に離脱。トップアスリートの専属トレーナーを務める「Tokyo Acupuncture Shibaura /はり治療院」の新盛淳司院長に、通称「ネズミ」と呼ばれる今回の故障について聞いた。

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 ディアス投手の怪我はいわゆる「肘のネズミ」と呼ばれるもので、医学的には、肘の関節の中に骨や軟骨の小さなかけらが遊離した状態を指します。

 肘は、上腕骨・橈骨・尺骨という3つの骨でできています。それぞれの関節面が滑らかに動くことで、曲げ伸ばしができるようになっています。繰り返し負担がかかったり、骨や軟骨が傷んだりすると、その一部が関節の中に遊離することがあります。こうなると、痛みだけでなく、引っかかる感じや動かしにくさの原因になったり、曲げ伸ばしの途中で引っかかったり、止まるようなロッキング症状が出ることもあります。

 特に投手の肘には、投げるたびに大きな負担がかかります。肘の内側には引っ張られる力がかかり、後ろ側にはぶつかるような負担も加わります。こうした負荷が繰り返しかかることで、肘にトゲのように見える骨棘や軟骨の損傷がみられ、そこから関節遊離体を伴うことがあります。

 治療は症状や肘の状態によって変わります。遊離体が痛みや引っかかりの大きな原因になっていると医師が判断した場合には、関節鏡手術で取り除く方法がとられることが多いです。その際、遊離体が剥がれた元の部分の状態や、肘の安定性もあわせて診察されます。元の病変の状態によっては、あわせて処置が行われることもあります。

 肘の痛みを訴える野球選手では、肩や肩甲骨まわり、肘、手指まわりの筋力低下がみられることもあります。筋力低下の原因は、筋肉や腱そのものの問題である場合もあれば、神経が関係している場合もあります。肘だけを見るのではなく、全身の状態を評価したうえでリハビリを進めることが大切です。

 術後は、肘の可動域改善から始まり、シャドーピッチング、キャッチボール、実戦を想定した強度まで、段階を上げていきます。復帰までのペースは、骨や軟骨の状態、肘の安定性によって一人ひとり変わってきます。

 実戦への復帰までの時間ですが、患部の状態などで個人差が大きくなりますが、数か月かかります。

 焦らず状態を整えて、再びドジャースタジアムのマウンドに戻ってくる姿を期待しています。

(THE ANSWER編集部)

新盛 淳司

Tokyo Acupuncture Shibaura /はり治療院 院長

柔道整復師、鍼灸師

新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院代表も務める。関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔さんをセルティック時代から専属トレーナーとして支えるなど、トップアスリートのケアにも従事。

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