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大会3か月前、初めて使ったピル あの五輪銀メダルの裏で26歳の三宅宏実が試みた月経対策

ロンドン五輪で日本記録を更新し、日本女子重量挙げ史上初のメダルを獲得した三宅さん【写真:Getty Images】
ロンドン五輪で日本記録を更新し、日本女子重量挙げ史上初のメダルを獲得した三宅さん【写真:Getty Images】

「私は生理後、調子がよくなる」 3か月前に使ったピル、2週間早く来た絶好調

 しかし、ロンドン五輪に向けては「良いことは何でも取り入れて備えたい」と決めていた。三宅さんは父に相談し、紹介してもらった医者を訪ねた。

「私は生理後、調子がよくなるので、そのタイミングに試合当時を迎えられるよう生理をコントロールしてみましょう、という話になりました。ピルを使ってみた感じですか? 私、鈍感なので(笑)。あまり覚えていないので、多分、大丈夫だったと思います」

 ピルを使用しての月経コントロールを始めたのは試合の3か月前。医者からは「ギリギリのタイミング」と言われたが、着々と大会に備えた。

「試合の2週間前には、金メダリストと同じくらいの重量を挙げ、『まだまだいける!』という気持ちになりました。ところが、そこからちょっとずつ、重量が落ちていって……。予定よりも早く、最高のコンディションを迎えてしまいました。

 生理のサイクルから考えると、多分、あのときが、体の状態が一番いい瞬間だったと思います。その時に、調子のよい生理後の1週間に合わせるってすごく難しいなと感じました。ただ、生理に対する知識があれば、もっと早いうちから、細かく、体調管理の点を突き詰めていけたと思います」

 最高の調整とはいかなかった。それでも迎えたロンドン大会、三宅さんは日本記録を更新。日本女子重量挙げ史上初のメダルを獲得すると同時に、日本五輪史上初となる、父娘メダル獲得を達成した。

「夢が叶った瞬間でした。『やるなら五輪でメダルを獲ること』。これが競技を始めるときに、父と交わした約束です。12年目の挑戦で、ようやく達成したメダルは、それまでが長かったからこそ、喜びも倍増でした。

 一方で、夢って叶うまでは長いのに、叶っちゃうと、あっという間なんだって。そんなことも感じましたね」

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、以上サンマーク出版)、『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド完全版』(金哲彦著、高橋書店)など。

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