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正常月経と無月経で同じ練習をしたら… 鈴木明子が「衝撃だった」女子選手の研究結果

イベントを振り返り、鈴木さんが「衝撃だった」という内容とは?

 1時間に及んだイベント。最後には参加者に向け、鈴木さんと須永教授がそれぞれメッセージを送った。鈴木さんは「今日話したことが参加した女性アスリートと、彼女たちを支える方たちが持って帰って少しでも役に立つことがあればうれしいです。そして、少しでもこうやってオープンに話せる世界になっていってくれたらいいなと思っています」と語った。

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 須永教授は「鈴木さんと伊藤さん、オリンピアン2人の貴重な話は大変勉強になりました。参加者の皆さんも2人の経験を聞きながら、自分に置き換えて考える良いきっかけになったのではないかと思います」と話し、さらに「私は研究者としてアスリートのコンディショニングに関わり、その分野における新しい知見を発信していきたいと考えています」と述べた。

 また、鈴木さんはイベント後に改めて取材に応じた。今回参加した理由について「今現在、スポーツを頑張っている女性アスリートと、それをサポートする方に直接お会いはできませんが、生の声を届けることによって、よりリアルに感じてもらえるのではないか。また須永先生、伊藤さんと専門の方と元アスリートと話すことにより、理解が深まるのではないかと思って参加しました」と明かした。

 イベントでは須永教授が紹介したデータに驚いたという。「衝撃だったのは、無月経と正常月経の選手がトレーニング効果に差が生まれたということ」と鈴木さん。「自分は生理が邪魔と思って過ごしてきたので『それなら、生理がある方が絶対いい!』という感情です。生理はもちろん体に必要ということもありますが、パフォーマンスにも良い影響があるんだと、もっと多くのアスリートも指導者も知るべきだと思います」と語った。

 その上で、女性アスリートの「コンディショニングのニューノーマル」の確立へ向け、こんな言葉で結んだ。

「摂食障害も生理もそうですが、自分が『選手としてどうなりたいか』を見失ってしまうと、対処の仕方が見えてこなくなります。その目標を明確に持ってもらうことで、体重のコントロールや食事を取ること、生理のことに対して、しっかりと向き合えるはずです。だからこそ、アスリートも自分の体にもっともっと興味を持っていくこと。これが、すごく大切なことだと感じます」

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)


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