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中国野球は「何年後に日本に勝てそう?」 両国を知る真砂勇介が感じた後進国の将来性

野球の日本代表・侍ジャパンは9日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド(東京D)初戦の中国戦に8-1で快勝した。しかし、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)ランキング30位の中国が1位の日本に対し、一時は日本生まれ・日本育ちのリャン・ペイ(梁培)外野手のソロアーチなどで2点差に迫る健闘を見せた。

7回、左翼に二塁打を放つ真砂勇介【写真:Getty Images】
7回、左翼に二塁打を放つ真砂勇介【写真:Getty Images】

中国指揮官&真砂勇介が見た日本との差とは

 野球の日本代表・侍ジャパンは9日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド(東京D)初戦の中国戦に8-1で快勝した。しかし、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)ランキング30位の中国が1位の日本に対し、一時は日本生まれ・日本育ちのリャン・ペイ(梁培)外野手のソロアーチなどで2点差に迫る健闘を見せた。

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「試合中に、もしかしたら勝利できるのではないかと期待を抱かせるような試合だった」。試合終了後、米国出身のディーン・トレーナー監督はそう言って胸を張った。

 19歳の先発ワン・シャン投手が初回、先頭のラーズ・ヌートバー外野手に中前打され、2番・近藤健介外野手以下に3連続四球を与えて先制点を献上。5回コールド(15点差以上)のような一方的な展開になるかとも思われたが、その後は走者を背負いながらも粘った。

 4回の守りでは大谷翔平投手に左翼フェンス直撃の2点二塁打を浴び、0-3と点差を広げられた。ところが、6回の攻撃では2死からリャン・ペイが、日本2番手の戸郷翔征投手が内角に投じた148キロの速球をとらえた。左翼席へソロ本塁打。トレーナー監督が「正直言ってあの1打で、勝つチャンスが訪れたと思いました」と大金星がよぎる瞬間だった。

 リャンは日本生まれで、中学時代は東京・調布シニアで現日本ハム・清宮幸太郎内野手の1年先輩。東海大菅生高を経て、両親の出身地である中国に渡り、国内プロ球団の北京タイガースでプレーしている。「打った瞬間は入ると思わなかったので、ちょっとびっくりしました」と少し戸惑い気味に笑みを浮かべた。

 2点差のまま迎えた7回にも、先頭の前ソフトバンク・真砂勇介外野手が左翼線二塁打を放って“一発同点”の場面に。二塁ベース上からベンチへVサインを送った。真砂はソフトバンクで将来を嘱望された右のスラッガー。昨季限りで戦力外となり、社会人野球の日立製作所硬式野球部入りした。両親が中国出身で大谷とは同い年の28歳。プロ入りも2012年のドラフトで指名された同期である。

 結局後続を断たれ、7、8回の守備で失点し突き放されたものの、トレーナー監督が「私が思うには、日本との差は点差よりも小さかった」と語るのもうなずける内容だった。

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