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70歳から始めたマラソンで世界記録 86歳の現役女性ランナー「年を取るのは嫌じゃない」

70歳から走り始めた中野さんは、自身の経験も踏まえながらアドバイスを送る
70歳から走り始めた中野さんは、自身の経験も踏まえながらアドバイスを送る

中野さん「走り終わった時の『あ~楽しかった!』っていう感覚を味わって」

「生涯スポーツ」という言葉が普及し、仕事と並行する趣味としてスポーツに親しんだり、リタイア後の時間を利用してスポーツを始めたりする人は多い。数あるスポーツの中でも、手軽かつ気軽に始められるジョギングは大人気。70歳から走り始めた中野さんは、自身の経験も踏まえながら、こんなアドバイスを送る。

「無理をしないことが一番。とにかく楽しく走るのが原点だと思います。自分のペースで、少しでも痛みを感じたり、キツいと思ったり、気分が乗らなかったら、途中で辞めてしまって大丈夫。楽しく走れる範囲でいいと思います。無理なペースで走っても、全然楽しくないじゃないですか。走り終わった時の『あ~楽しかった!』っていう感覚を味わってもらいたいですね」

 東京国際マラソンやパリマラソンでの優勝経験を持つ谷川さんは、プロの立場から「まずはウォーキングやスクワットから始めてみては」とアドバイスする。

「人間の体は鍛えれば徐々に強くなっていくので、はじめはウォーキングやスクワット、ストレッチといった軽い動きからスタートするといいと思います。そこからジョギングにしたり、距離を伸ばしたり」(谷川さん)

「私は飽きないように、今日はこっち、明日はあっち、とルートを変えて楽しんでいます」(中野さん)

「同じルートを歩いたり走ったりするのではなく、いろいろなルートに行ってみた方が脳には新しい刺激が与えられるそうですよ。ジョギングをすると体が鍛えられるだけではなく、行動範囲も広がるので、いろいろな場面で一歩先を見たり楽しんだりできますよね。代謝もよくなるから、食事も美味しくいただけますし」(谷川さん)

 走ることを通じて出会った2人が勧めるスポーツのある日常の風景。思い切って一歩踏み出してみると、そこに新しい出会いと世界が待っている。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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