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忙しい大人が、いざ階段を上ると疲れるワケ 「1~2階で息切れ」も2週間で変われる

忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。

どうすれば楽に階段を上れるのか【写真:写真AC】
どうすれば楽に階段を上れるのか【写真:写真AC】

連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。

 健康のために思っても、いざ上ってみると、疲れを感じてしまう「階段」。結局、エスカレーターを使ってしまおう、なんて人も少なくない。忙しく働き、運動不足になりがちなビジネスマンにとって、どうすれば楽に階段を上れるのか。中野氏の見解は?

 ◇ ◇ ◇

 階段を上る時、息切れがあったり脚が重くなったりすると「オレも若くないな……」とか「体力が落ちたなぁ」などとガッカリされる方は多いようです。しかし、そこはあまりガッカリするポイントではありません。実は、子どもでも大人でも、体力ある人でもアスリートでも、もちろん私でも、階段を上れば誰でも息は切れるからです。

 階段を上がる際、一番「キツイなぁ」と感じるのは、どんなシチュエーションだと思いますか? 答えは電車やタクシー、バスなどで座って移動していたり、家で横になっていたりしていたところから、すぐに階段を上った時。なぜならいずれの場合も、“準備運動”をしていないからです。

 運動前は当たり前に、準備運動をしますよね。ここで何を準備しているかというと「筋肉」「関節」そして「心臓」です。準備運動により体を動かすと、筋肉は温まり、関節は滑液が出ることで、動きやすくなる。そして、心臓は心拍数を上げて、筋肉を動かすのに必要な血液を送る準備を整えます。

 安静時の人間の体には、約5~6lの血液が流れています。デスクワーク中や家でゴロゴロしている間は、5~6lの血液量で体を動かすことができますが、いざ、全身の筋肉を動かしはじめると、途端に血液量が足りなくなります。必要量は活動の強度により変わりますが、例えばランニング時に必要な血液量は約25l。安静時の約5倍です。

 そして、走り始めた途端、5倍の血液量がドバっと拍出されるわけはなく、心臓がバクバクと拍動し、徐々に血液を体に補填します。特に、動き始めは少ない血液で何とか体を動かそうとするため、心臓は急激に心拍を速めるし、酸素も足りなくなって息も上がる。ランニングの走り始めや、登山の登り始めに、「苦しい」「脚が重い」と感じるのも、じっとしていたところから急に階段を上ると息が切れるのも、同じ理由です。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、以上サンマーク出版)、『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド完全版』(金哲彦著、高橋書店)など。

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