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実は「1駅手前で降りて歩く」にダイエット効果薄 「痩せやすいウォーキング」を伝授

無駄足を防ぐ「沈み込みウォーキング」を紹介

 筋肉量を増やすには、普段よりも強い刺激を筋肉に与える必要があります。これを、「過負荷の原則」といいます。

「以前はまったく歩いていなかった」という人は、最初のうちは歩くだけでも筋肉の刺激になり、多少は筋肉量も上がるでしょう。日々の消費カロリーも増えるので、少しはスリムになってくると思います。しかし、歩き慣れれば筋肉量は増えなくなります。また、人間の体にはエネルギーを無駄に消費しないよう、少ない筋肉で効率よく動こうとするシステムが備わっています。そのため、カロリーの消費量もさほど上がりません。

 それに気づかず「今日もしっかり歩いたからビールを1杯」「ごほうびにケーキを1つ食べよう」と思ってしまう点も落とし穴。結局、カロリーオーバーとなり「歩いているのに痩せられない」という現象が起こります。

 ですから、1駅歩く時間があるならば、早く帰宅して下半身の筋トレを行うほうが、基礎代謝もアップするので、ダイエット効果は高いのです。

 しかし、「筋トレをしましょう」といわれ、それができれば皆さん、苦労はしません。私自身、ウォーキングを習慣にしているクライアントに筋トレを提案しても「時間がないので無理です」「苦手なのでできません」ときっぱり断られることは山ほどあります。

 そこで提案したいのが「沈み込みウォーキング」です。これは、ウォーキングと下半身の筋トレをミックスした方法。ウォーキングの途中で、大股で踏み込みながら、しっかり腰を落とし、「沈み込みながら歩く」フォームをミックス。太ももやお尻を鍛えます。方法は動画をチェック。沈み込みウォーキングを行えば、1駅分のウォーキングも「無駄足」にはなりません。

 そして、ウォーキングの方法も散歩とは異なり、一定以上「キツイ」ことが重要です。最後にウォーキングで強度を上げるコツを3つ、挙げたので、今回紹介する「沈み込みウォーキング」と合わせて実践してください。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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