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なぜ、腰痛は起こる? 働く大人を悩ませる2つの原因、予防に良い体幹トレ3種も紹介

意外と多い“通勤中に起こる腰痛”は精神的負担が影響していた?

 また、ビジネスパーソンからの質問に多いのが、“通勤中に起こる腰痛”です。「朝、電車やバスに乗ると振動が腰にくるのか痛みが出る」という話をよく聞きますが、この場合、精神的な負担が影響しているケースが目立ちます。人間の脳は、大きなストレスにさらされると、痛みに対して敏感に働く性質があります。そして、痛みは姿勢を支える腰に出やすいのです。

 電車やバスでの座り姿勢が腰に負担を与えている場合ももちろんあります。しかしそれだけでなく「会社に行きたくない」「今日のプレゼンが不安だ」「満員電車が憂鬱……」といった気持ちがストレスとなり、痛みの要因になっているのかもしれません。

 さて、整形外科的に体の構造が壊れていなければ、体幹トレーニングの姿勢を安定させる効果が痛みの予防や軽減に役立ちます。体幹のなかでも重要なのは腹部のインナーマッスル、腹横筋です。肋骨と骨盤の間をぐるりと覆い、腰椎を支えている腹横筋は、いわば天然のコルセット。腹横筋がうまく働かない人が働かせられるようになるだけで、腰椎への負担が軽くなります。

 腰に負担をかける姿勢の悪さや動作、腹筋の弱さによる腰痛だけでなく、心理的ストレスが原因の方にも、体の構造上、必要な腹横筋を使えるようになることは有効です。

 最後に、腰痛予防に有効な体幹トレーニングを紹介しますので、腰の痛みや重さに悩んでいる方は、是非、試してみてください。

【新刊発売】オリンピック選手や青学大駅伝チームなどのトップアスリートから一般のお子さんや高齢者までを指導する中野ジェームズ修一氏が、多くの人が見落としている体幹の使い方をわかりやすく紹介した著書『世界一効く体幹トレーニング』。体の深部にある筋肉をどう使うかなどが、よくわかる動画が見られるQRコードつき。

『世界一効く体幹トレーニング』(サンマーク出版)定価=本体1300円+税

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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