引退から4か月、高木美帆が断言「復帰予定はありません」 “第二の人生”は「経験してきたことを…」
「オリンピックコンサート2026」が10日、東京・豊島区の東京芸術劇場で行われた。1681人が来場。日本オリンピック委員会(JOC)主催のコンサートで、数々のドラマが生まれたミラノ・コルティナ五輪の映像がスクリーンに映し出される中、美しいオーケストラの音色が会場を包んだ。今季限りで現役を引退し、ゲストとして参加したスピードスケート女子の高木美帆さんは「今、思い返してみても、私を強く育ててくれた存在や場所だったな」と五輪の舞台をしみじみと振り返った。

オリンピックコンサート2026
「オリンピックコンサート2026」が10日、東京・豊島区の東京芸術劇場で行われた。1681人が来場。日本オリンピック委員会(JOC)主催のコンサートで、数々のドラマが生まれたミラノ・コルティナ五輪の映像がスクリーンに映し出される中、美しいオーケストラの音色が会場を包んだ。今季限りで現役を引退し、ゲストとして参加したスピードスケート女子の高木美帆さんは「今、思い返してみても、私を強く育ててくれた存在や場所だったな」と五輪の舞台をしみじみと振り返った。
五輪では夏冬を通じて日本女子最多となる10個のメダルを獲得。大きな注目と期待を背負いながら、結果を残し続けてきた。「スピードスケートってとてもマイナーなスポーツですけど、そんな中でもオリンピックという時間は、大勢の日本国民の方々とつながれる瞬間という風に感じていた。その大舞台で最大限のパフォーマンスを発揮することができ、皆さんと本気を分かち合える時間。そしてスピードスケートをできる場所なのかなというふうに思っています」。多くの人と心を通わせた特別な舞台への思いを口にした。
では、高木さんにとってスピードスケートとは――。改めて問われると、じっくりと思いを巡らせた。たどり着いた答えは「ある意味、人みたいな感じの存在」。小学校に入る前から競技を始め、まさに人生とともに歩んできた。
「私が始めたのは5歳。なんだかんだ、私の人生と共にあったものなので……。一言に例えるのはなかなか難しいものはあるんですけど、スピードスケートがあったから今の私がいるのだろうなというふうに思っている。ある意味、人。人みたいな感じの存在だなっていうふうに思っています」
それなしでは今の自分を語れないほど、かけがえのない存在だった。
3月の世界選手権を最後にリンクを離れた。引退から約4か月。現在の心境を問われると「後悔だったり、また戻りたいなっていう思いは、今のところ出てきていない。なのでしっかり引退を受け入れられているんだなという風には感じています。なので復帰の予定はありません」ときっぱり言った。完全燃焼したからこそ、未練はない。すでに視線は人生の第2ステージへと向いている。
スピードスケートに人生を懸け、厳しい勝負の世界で、結果を出し続けてきた。そして今、新たな人生を歩み始めている。「しばらくの間はいろんなことにチャレンジして、新しい世界を見ていきたい。人としての幅を広げていきたい」と話した。
さまざまな仕事のオファーを受ける中、「伝える仕事」にも興味を抱いている。「(オファーの)一つ一つに丁寧に向き合っていきたい」とセカンドキャリアを見据える。その上で「今まで経験してきたことをお伝えすることで、社会に何か還元できるものがあったらいいなっていうふうに思っている。そこは責任感を持って取り組みたいなと思っています」と語った。氷上で培った経験を糧に、新しいステージに向かっている。
(THE ANSWER編集部・上田 悠太 / Yuta Ueda)
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