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政田夢乃、1打届かずPO逃すも「また頑張ろう」 飛躍の裏にツアー7勝の先輩から“愛のゲキ”

国内女子ツアー・ニチレイレディス最終日が21日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6590ヤード、パー72)で開催された。6位で出た政田夢乃(なないろ生命)は5バーディー、ボギーなしの67で回って通算12アンダー。プレーオフ(PO)進出には1打届かず、4位で大会を終えた。それでも今季6度目のトップ10入り。来季シード権はほぼ手中に収めているが、本人は目標をそれよりも高く設定していることを明かした。

ニチレイレディスでプレーする政田夢乃【写真:柳田通斉】
ニチレイレディスでプレーする政田夢乃【写真:柳田通斉】

ニチレイレディス最終日

 国内女子ツアー・ニチレイレディス最終日が21日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6590ヤード、パー72)で開催された。6位で出た政田夢乃(なないろ生命)は5バーディー、ボギーなしの67で回って通算12アンダー。プレーオフ(PO)進出には1打届かず、4位で大会を終えた。それでも今季6度目のトップ10入り。来季シード権はほぼ手中に収めているが、本人は目標をそれよりも高く設定していることを明かした。

 最終18番パー5。政田は3メートル弱のスライスラインを残していた。決めればPO進出。グリーン周りに緊張感と期待感が漂う中、スムーズに手を動かした一打はカップの縁をすり抜けた。ギャラリーから大きなため息が漏れる中、顔を上げてパーパットを沈めた。取材陣の前でも、気丈に前向きな言葉を並べた。

「狙ったカップ1個分(左)のところにはしっかり打てていました。ちょっと強気すぎたというか、最後切れなかったのは悔しいですけど、すごく良いパットだったかなと思います。今後も自信を持ってプレーしたいです」

 これまで経験した優勝争いでは、最終日のバックナインでスコアを落として「かすりもしない」こともあった。だが、この日は違った。「苦手」と自覚するコースで、リーダーボードを確認しながら冷静にプレー。飛距離アップに伴い、短い番手でピンを攻められるようになったショット力を武器に、5つスコアを伸ばして最後まで勝つ可能性を残した。

「今日は良い位置でずっとプレーできましたし、すごく良い経験になりました。この悔しい思いがあるから『また頑張ろう』と思えます」

 政田は2023年、プロテストに5度目の挑戦で合格。プロ1年目、2年目はシード権に届かずも、3シーズン目の今季は堂々たるプレーを続けている。直近4戦で3度目の優勝争いで、2週前のヨネックスレディスでは自己最高の2位。シーズンオフに食事とトレーニングを見直して体重5キロ増。ドライバーの飛距離を10ヤード以上伸ばした成果だが、その背景にはツアー通算7勝を誇る先輩・佐伯三貴からの“愛あるゲキ”もあった。

 昨年末、用具契約を結ぶキャロウェイのイベントで顔を合わせた際のことだ。佐伯から今季の目標を問われ、「優勝してシード権を獲得したいです」と答えた政田に対し、佐伯はピシャリと言い放った。

「シード権を気にしてるようじゃダメ。もっと高い目標を作りなさい」

 目指すべきは、シード権という“ボーダーライン”ではなく、メルセデス・ランキング上位者のみが出場できる日米ツアー共催のTOTOジャパンクラシックや最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの出場権を獲得すること。政田はハッとさせられた。

「プロテストも一緒だったんです。『通ろう』と思っているうちは全然通れなくて。『トップ通過してやる』ぐらいの勢いで臨んで、やっと合格できました。だから、今のこの(高い目標を持つ)意識のままで行きたいと思います」

 大きな拍手と声援を送り続けてくれた大勢のファンへの思いを問われると、少し表情を引き締めた。

「最近は上位でプレーすることが多くて、たくさんの方が来てくださる。皆さんが来てくださっている時に、優勝したいなっていう気持ちがあります」

 1打の重みを知り、頂点だけを見据える26歳。悔し涙が出なかったのは、近い将来に勝てる確信があるからなのかもしれない。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)



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