ボルトは小学生とピッチ数は同じ? 元五輪ランナーが“目から鱗”の豪華かけっこ授業
伊藤氏が特別授業に込めた願い「足が速くなって自分の自信につなげて」
一般のと児童なら、例えば身長150センチなら歩幅は150センチと、ストライドが身長と同じ程度にあることを紹介した上で、198センチのボルトは約3メートルの歩幅で走ることを説明。「だから、速く走って歩幅を広げるためにはジャンプ力をしっかりと鍛えましょう」と語りかけると、子供たちはもちろん、保護者も大きくうなずき、目を輝かせていた。
伊藤氏は「低学年の子供は自分のイメージと実際の走りがリンクしていない。だから、正しい姿勢で正しい動きができるように腕と足の動かし方というものを意識してもらった」と今回の指導の意図を説明。現役選手2人は実際にデモンストレーションを行った上で指導し、「動ける体でパフォーマンスもしてもらい、かつ、内容のある指導で存在感を示してもらえた」と振り返った。
「0.01秒でも走りを速くすることで自信獲得につなげてほしい」との理念で行っているランニング事業「0.01」を主催している伊藤氏は「まずは今日、体を動かすことが楽しいと思ってもらえたら一番。体をこう動かしたら、速くなるというポイントは伝えたので、少しでも足が速くなって自分の自信につなげられるように生かしてほしい」と願っていた。
また、ゲストとして参加した館野は、強くなる方法について「まずは楽しいと思えることが一番大事。それが強くなるために一歩前に進めることになる」と話し、猿山は幅跳びで距離を伸ばす方法について「幅跳びだけど、まずはしっかりと足を速くしないと遠くに跳べない。足を速くすることか始めましょう」と語りかけた。
今回はIAECが主催したもので、ランニング教室の前にはアーセナルサッカースクールでコーチングディレクターを務めるピーター・キロフ氏の指導の下、サッカー教室も行われた。豪華なコーチ陣によって行われた特別授業。成長段階の子供たちの未来にとって、実りある一日になったに違いない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer