棒高跳び女王が流した涙 4連覇を逃した直後、2人が…レンズに映った“青春の1ページ”【フォトコラム】
21日から4日間、栃木・カンセキスタジアムとちぎで行われた陸上の第105回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。女子棒高跳びでは、日体大の小林美月(4年)が2位となり、惜しくも4連覇の偉業は逃した。1年時からトップに君臨し続けた“棒高跳び女王”は涙。その周りに仲間の優しさがあった。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

THE ANSWER編集部・カメラマンフォトコラム
21日から4日間、栃木・カンセキスタジアムとちぎで行われた陸上の第105回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。女子棒高跳びでは、日体大の小林美月(4年)が2位となり、惜しくも4連覇の偉業は逃した。1年時からトップに君臨し続けた“棒高跳び女王”は涙。その周りに仲間の優しさがあった。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)
日本インカレの優勝経験もあり、自己記録4メートル31を誇る3連覇女王・小林美月の動向をレンズで追いかけた。
4メートル12から小林と筑波大の村田蒼空(4年)に絞られた優勝争い。戦況が動いたのは、村田が4メートル17を1回目で成功させた時だった。ライバルの好ジャンプに小林の反応が気になり、レンズを向けた。
すると、同じく決勝を戦った同僚の岡田莉歩(3年)と苦笑いで言葉を交わし、困ったような表情でなにかを叫んだ。負けられない重圧か。すかさず岡田が身振り手振りを交えて声をかけて励ましていた。

同じ高さに挑戦した小林は1回目を失敗。2回目はパスし、4メートル22に上げて勝負に出た。1回目は失敗し、さらに落ちたバーが右手を直撃。手首を振り、痛そうな仕草を見せた。2回目もバーを越えることはできず、計3回の失敗で競技終了。ポールを受け取った瞬間、泣き崩れた。
印象的だったのは、その直後。泣きじゃくる小林のもとへ、競技を最後まで見守っていた同じ大学のライバルであり仲間の岡田と海老原有緯子(3年)がダウンコートを持って真っ先に駆け寄った。背中を優しく叩き、抱きしめて慰める。小林の心が落ち着くまで2人はそばを離れなかった。
同じ競技で戦う者同士、同じ時間を積み重ねてきた。お互いに切磋琢磨してきたからこそ、心から応援し鼓舞し合える。そして、自身の弱い部分もさらけ出せる。いつも笑顔が印象的だった小林が弱さを隠さなくていいチームメイトとの絆に、青春の1ページを見せてもらった気がした。
(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)
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