箱根名将が指導…800m日本新の逸材19歳に「新しい面白さ」 67歳、漲る活力「たまには中距離も…」
陸上の日本グランプリシリーズ・静岡国際(エコパスタジアム)は3日、男子800メートルで日本記録保持者の落合晃(駒大)が自身の記録を更新する1分43秒90で日本新記録を樹立した。日本が世界で長く苦戦を強いられてきた中距離界に現れた19歳の逸材は、駅伝界の名将が血をたぎらせるポテンシャルを秘めている。

静岡国際
陸上の日本グランプリシリーズ・静岡国際(エコパスタジアム)は3日、男子800メートルで日本記録保持者の落合晃(駒大)が自身の記録を更新する1分43秒90で日本新記録を樹立した。日本が世界で長く苦戦を強いられてきた中距離界に現れた19歳の逸材は、駅伝界の名将が血をたぎらせるポテンシャルを秘めている。
インパクト十分の103秒だった。男子800メートルのタイムレース3組、日本記録保持者の落合はペーサーが引っ張る前半51秒のペースで力を溜める。ラスト1周は独壇場。他を大きく突き放し、1着でゴールした。タイムは自身が持つ記録を0秒90更新するビッグレコード。「1年間ベストを更新できずにいたので、ここで日本記録を出せたことは本当にうれしい気持ちとホッとする気持ちがあります」と声を弾ませた。
滋賀学園3年夏の2024年インターハイで1分44秒80の日本記録を樹立。U-20ではアジア選手権金メダル、世界選手権銅メダルと実績を残した。駒大に進学した昨年は日本選手権で連覇を達成。そして、タイムで2年前の自分をようやく超えることができた。
「もう本当に素直で、言われたことをきっちりやります。だから、やっぱり嬉しいですよ。文句ひとつ言わなくて、与えられたことを全部やりますから。ものすごくいい子ですよ」
こう目を細めるのは、駒大の大八木弘明総監督。自身が率いるチーム「Ggoat」で昨春から落合を指導している。入学後、特に意識したのはラスト200メートル。「26秒」で走り切ることを求めた。理由はシンプル。「世界」を見据えているからだ。
昨年は東京世界陸上に初出場したが、組7着で予選敗退。「ラスト200を26秒で上がらない限りは、世界には通用しない。だから(前半を)25秒台、24秒台で入っても、最後は26秒で上がってこないと。そういうトレーニングをやってきました。腕振り、クロカン、坂ダッシュ、いろんな強化をし始めて、それが成果に出ました」と納得の顔を浮かべた。
まだ19歳の大学2年生。「もう少し多分出る感覚はあります。43秒台前半くらいは行けそうな感じ」と伸びしろを認め、本人はその上の42秒台に意欲をのぞかせている。「もともと持っている身体が本当にいいものなんだと思います。怪我をしない。だから身体がブレないので。ぴたっと腰が安定してますから。ものすごいバランスもいいので。持って生まれたものもありますよ」と名将は才能を分析する。
2028年ロサンゼルス五輪では準決勝進出、さらに“その上”も目指して二人三脚で励んでいく。
「まあ、ちょっとやりがいが出ましたね。1万メートル、マラソン、箱根ばっかり今までやってきましたから。たまには中距離もやらせてもらって、また新しい面白さが出ました」
箱根駅伝で黄金期を築いた名将は、67歳にして出会った新たな逸材に活力が漲っていた。
(THE ANSWER編集部)
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