フォロワー2.9万人の女子大生、小林美月が涙の日本一 父も98年V「初めてハグしてもらって…」 学生新で“父娘制覇”
9月に東京・国立競技場で開催される陸上・世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が4日、同会場で開幕した。女子棒高跳びは小林美月(日体大)が、自己ベスト&日本学生新の4メートル31をマークして初優勝。98年に男子棒高跳びを制した、コーチで父の史明さんとの“父娘制覇”を飾った。

陸上日本選手権が開幕
9月に東京・国立競技場で開催される陸上・世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が4日、同会場で開幕した。女子棒高跳びは小林美月(日体大)が、自己ベスト&日本学生新の4メートル31をマークして初優勝。98年に男子棒高跳びを制した、コーチで父の史明さんとの“父娘制覇”を飾った。
明るく質問に答えていた小林の目に涙が浮かび、声が震えた。
「小学6年から棒高跳びを始めて、ずっとお父さんに習っていて。4メートル31を跳んで、初めてお父さんにハグしてもらって…。嬉しかった。やっていて良かったな」
男子棒高跳びの元日本記録保持者で、98年日本一の父・史明さんに恩返しのジャンプ。「(4メートル)31の時は、助走も踏み切りも空中も自分でハマったなという感覚があった。踏み切った瞬間、『これ跳べた』って」と振り返った。
3月の大会中、跳躍でボックスに落下し左肋骨を骨折。跳躍練習を再開したのは、4月の日本学生個人選手権の1週間前。練習量が減ったことで体重も減少したが、提示されたメニューよりも自主的に練習量を増やし、腕の筋力は故障前に戻っていた。
世界選手権の参加標準記録は4メートル73で、日本陸連の開催国枠エントリー設定記録4メートル49とも差があるため、自国開催の大舞台への出場は厳しい状況だが、明確な目標がある。
「日本で一番になれたので、世界で戦えるように力をつけていきたい。大学在学中に日本記録(4メートル48)を更新したいです」
実力もさることながら、インスタグラムのフォロワー2.9万人とこちらも大学陸上界屈指の注目度。さらなる高みを目指して、これからも父と歩みを続ける。
(THE ANSWER編集部)