男子100mで波乱連続 サニブラウン10秒45で予選敗退「精一杯はやった」 V候補・柳田大輝もフライングで涙の失格「何もないっす」【陸上日本選手権】
9月に東京・国立競技場で開催される陸上・世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が4日、同会場で開幕した。男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(東レ)は10秒45の組4着で、まさかの予選敗退となった。柳田大輝(東洋大)もフライングで失格となった。

陸上・日本選手権
9月に東京・国立競技場で開催される陸上・世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が4日、同会場で開幕した。男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(東レ)は10秒45の組4着で、まさかの予選敗退となった。柳田大輝(東洋大)もフライングで失格となった。
柳田は号砲前にバランスを崩し、両手を前についてしまった。フライングで、まさかの失格に涙した。大会前に右股関節上部に骨挫傷を負っていたサニブラウンは、プロ選手の誇りと近年の陸上界をけん引してきた自覚、観客やファンのために強行出場したが、まさかの組4着に終わった。
サニブラウンは22年世界選手権の男子100メートルで日本初の決勝進出を果たして7位。23年世界選手権でも決勝に進んで6位に入った。昨年のパリ五輪は決勝には進めなかったものの、準決勝で自己ベスト&日本歴代2位となる9秒96をマークしていた。世界選手権男子100メートルの参加標準記録は10秒00で、日本選手で突破しているのは現時点でサニブラウンのみ。日本選手権の結果などで、サニブラウンの同種目代表入りの可能性はある。
柳田は昨年の日本選手権で大粒の涙を流した。パリ五輪代表選考会の大一番。2位の東田旺洋と同タイム10秒14だったが、着差ありで3位。その差わずか0秒005で、個人種目での代表入りを逃していた。今年5月の関東学生対校選手権では追い風4.5メートルの参考記録ながら9秒95をマーク。セイコー・ゴールデングランプリでは10秒06(追い風1.1メートル)で優勝。2019年世界王者のコールマン(米国)を破っていた。
■サニブラウンコメント
「痛みはあったけど走ることに意味があると思った。普通に痛みはあります。こういうアクシデントがあるのもスポーツの一部。できるだけの精一杯はやった。皆さんに見せられたので良かった」
■柳田コメント
「何もないっす……。何もしてないので。スタートすらできなかった。いい感じだと思ってスタートに立ったけど、それが裏目に出ちゃったかなと思う」
(THE ANSWER編集部)