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663日ぶり「投手・大谷」 投げただけで生まれた「メジャー初」、ド軍記録「50」も上回った衝撃【6月の二刀流】

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の6月は米球界に大きな話題を提供する月となった。エンゼルス時代の2023年8月に右ひじを故障して手術。ドジャース移籍後もリハビリを続け、6月16日(日本時間17日)の本拠地パドレス戦で663日ぶりの実戦マウンドに上がった。ドジャース初登板となっただけでメジャー記録が誕生。米識者からは“6つの微妙な変化”も指摘されるなど「投手・大谷」が再び大きな注目を浴び始めた。

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

投手復帰を果たした6月を振り返る

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の6月は米球界に大きな話題を提供する月となった。エンゼルス時代の2023年8月に右ひじを故障して手術。ドジャース移籍後もリハビリを続け、6月16日(日本時間17日)の本拠地パドレス戦で663日ぶりの実戦マウンドに上がった。ドジャース初登板となっただけでメジャー記録が誕生。米識者からは“6つの微妙な変化”も指摘されるなど「投手・大谷」が再び大きな注目を浴び始めた。

 大谷はタティスJr.への初球から157キロの速球を投げ込むと、2番アラエスには161キロをマーク。連打を浴びて3番マチャドの中犠飛で1失点したものの、後続を抑えるとスタンディングオベーションで観客に迎えられた。

 米国のデータ提供会社「オプタスタッツ」公式Xは、「ショウヘイ・オオタニは2025年最初の登板となり、それをMLBで3番目に多い打席数で迎えた。近代において、シーズン初登板日を、打席数リーグ6位以上で迎えた選手はいない。(アルビン・ダークが1953年に6位)」と投稿。さらに、MLB公式Xは「ショウヘイ・オオタニは、1953年(ジャイアンツのアルビン・ダーク)以来、そして1900年(ジャイアンツのジム・ジョーンズ)以来、投手として、かつ先頭打者として出場するナ・リーグで3人目の選手となる」と、その記録を紹介。投手、かつ1番打者での出場は72年ぶり。125年前のジム・ジョーンズから始まった同リーグの“二刀流史”においては、3人目の快挙だ。

 ドジャース加入後に79本塁打を放っていることも、新たな記録を生んだ。MLB公式のサラ・ラングス記者のXでは、球団の「少なくとも1試合先発した投手における最多本塁打数記録」がドン・ドライスデールの29本塁打であると紹介。「オオタニが月曜日に先発した時、79本が新記録としてリストに刻まれることになる」と指摘した。従来の記録を「50」も上回ってしまった。

 大谷の投手復帰は、米国で「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏も大きく注目した。自身のXで2023年の投球フォームとパドレス戦のものを並べて比較した1本の動画を公開し、明確な違いを指摘。映像では、最初にステップを踏んでいる点や投げ始める際に捉えられた左足と腕の位置に加え、右肘の曲がり具合や背中の角度、投球直後の左手の位置といった6つのポイントに焦点を当て、証拠映像として解説するこだわりようだった。

 大谷は22日(同23日)の本拠地ナショナルズ戦でも先発のマウンドに上がり、打者4人に対し18球を投げて無失点、2三振を奪った。28日(同29日)は投手復帰後初めて敵地で登板し、2回を投げて無失点。1回には1死一、二塁のピンチを背負ったが、4番パスカンティーノにメジャー自己最速の101.7マイル(約163.7キロ)の速球で併殺打に仕留めた。7月以降に控える本格登板に向けて、希望が広がる3試合となったようだ。

(THE ANSWER編集部)



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