F1角田裕毅の課題は「マックスなら乗り越えられる」 予選Q1敗退でレッドブル重鎮が口開く「一番の問題は…」
自動車レースF1は、今季第11戦オーストリアGPの予選を現地28日に行い、唯一の日本人ドライバー角田裕毅(レッドブル)はQ1でまさかの18番手に終わり敗退した。29日の決勝は18番グリッドからとなる。ポールポジションはランド・ノリス(マクラーレン)で、角田のチームメートマックス・フェルスタッペンは7番手。海外メディアはレッドブル顧問のヘルムート・マルコ氏の言葉として、角田がフェルスタッペンに対して「不利な理由」を伝えている。

海外メディアが報道…角田の弱点をマルコ氏「苦労している」
自動車レースF1は、今季第11戦オーストリアGPの予選を現地28日に行い、唯一の日本人ドライバー角田裕毅(レッドブル)はQ1でまさかの18番手に終わり敗退した。29日の決勝は18番グリッドからとなる。ポールポジションはランド・ノリス(マクラーレン)で、角田のチームメートマックス・フェルスタッペンは7番手。海外メディアはレッドブル顧問のヘルムート・マルコ氏の言葉として、角田がフェルスタッペンに対して「不利な理由」を伝えている。
海外の専門サイト「motorsport.com」は予選後、「ヘルムート・マルコ、レッドブルの角田裕毅がマックス・フェルスタッペンに対して不利である点を指摘」という記事を掲載した。
角田は、予選の前に行われた3回目のフリー走行では9番手につけており、期待を抱かせる走りを見せていた。それが予選に突入するとタイムを伸ばせず、チームの無線で「フロントのグリップが全くない!」といらだちを見せる場面もあった。
記事によればマルコ氏は「最初のセットでは、まだ何とか(コントロールできる)範囲内だった」「Q3にも行けただろう。だが、コンディションの変化で、ユウキは適応にかなり苦労している。マックスはそれを乗り越えられるんだ」と指摘。角田は周辺環境が変化した時、マシンと自身をそれに適応させるのに苦労していると見ている。
さらにマルコ氏は「しかし一番の問題は、我々のマシンのウィンドウが狭すぎることと、限界点が不安定なこと。それは明白だ」ときっぱり。今季のレッドブルのマシン「RB21」はピーキーな挙動がたびたび議論の的となる。マシンが最高の能力を発揮できる領域「運用ウィンドウ」の幅が極めて狭いのだという。
一例としてしてマルコ氏が挙げたのは「マクラーレン(のマシン)がスライドしても、マシンは簡単に修正する。我々のマシンはコースアウトするか、ギリギリで安定するかの綱渡り状態だ」。今季コンストラクターズランキングでトップを走るマクラーレンとの差を認めている。
(THE ANSWER編集部)