リベロ福留慧美の動きも光る…次は21日中国戦

　バレーボール女子のネーションズリーグは20日、予選ラウンド第2週の3日目を香港で行い、世界ランキング5位の日本代表は同1位で、昨年優勝したイタリア代表と戦った。フルセットの末に2-3（23-25、25-16、15-25、25-20、17-19）で敗戦。今大会初黒星を喫し5勝1敗とした。

　この日戦ったイタリアは、2024年のパリ五輪でも金メダルを獲得している強豪。日本は第1セットの序盤、優位に試合を進めた。18日のタイ戦で29得点を挙げた23歳の和田由紀子が力強いアタックで得点源となった。しかし後半にイタリアの追い上げにあい、23-25で落とした。

　第2セットも日本がリードしながら進む展開。パリ五輪代表で、今季はイタリア・セリエAのヴェロバレー・ミラノでプレーしたリベロ福留慧美が、イタリアの強烈なスパイクを体を張って拾い、攻撃につなげた。身長162センチという小柄な体で、縦横無尽に動いた。さらに、後半に投入された20歳の北窓絢音もサーブから流れを呼び込んだ。

　第3セットは15-25とイタリアのパワーの前に屈したものの、第4セットは25-20で取り返した。最終第5セットはもつれ、日本は実に4度マッチポイントを迎えたがものにできなかった。日本は和田がチームトップの28得点。主将の石川真佑も25得点を挙げた。

　この大会には世界ランキング上位18か国が参加。昨年は初の銀メダルに輝いた日本は、5日からカナダで行われた第1週で、オランダ、セルビア、カナダ、ドミニカ共和国にいずれも3-0のストレート勝ちで4連勝した。今後は21日に中国、22日にチェコと戦う。7月9日からの第3週は日本の千葉で行われ、上位8か国がポーランドで行われる決勝ラウンドに進む。