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佐々木尽、初回いきなり2度ダウン→5回壮絶KO負け 最後は担架で搬送…無敗王者の前に散る 日本人初の偉業ならず

ボクシングのWBO世界ウェルター級(66.6キロ以下)タイトルマッチ12回戦が19日、東京・大田区総合体育館で行われ、挑戦者の同級2位・佐々木尽(八王子中屋)が同級王者ブライアン・ノーマンと対戦。初回にいきなり2度ダウンを喫した。その後も戦いを継続したが、5回に左フックを被弾。大の字に倒れ、KO負けとなった。担架で搬送されたが、意識はあるという。

ブライアン・ノーマンと対戦した佐々木尽(右)【写真:中戸川知世】
ブライアン・ノーマンと対戦した佐々木尽(右)【写真:中戸川知世】

佐々木尽VSブライアン・ノーマン

 ボクシングのWBO世界ウェルター級(66.6キロ以下)タイトルマッチ12回戦が19日、東京・大田区総合体育館で行われ、挑戦者の同級2位・佐々木尽(八王子中屋)が同級王者ブライアン・ノーマンと対戦。初回にいきなり2度ダウンを喫した。その後も戦いを継続したが、5回に左フックを被弾。大の字に倒れ、KO負けとなった。担架で搬送されたが、意識はあるという。

 初回、積極的なボディージャブを放つ佐々木だったが、開始40秒で左フックを被弾。いきなりダウンを奪われた。それでも好戦的な姿勢は失わなかったが、このラウンド中盤に2度目のダウンを喫した。初回終了まで持ちこたえたが、いきなり劣勢となった。その後も勇敢に戦い続けたものの、5回に左フックをまともに被弾。立ち上がることが出来ず、担架で搬送された。病院に向かったものの、意識はあり、会話はできるという。

 23歳の佐々木は2023年1月にWBOアジアパシフィック(AP)同級王座を奪取。24年5月に東洋太平洋王座も獲得した。25年1月の前戦で坂井祥紀(横浜光)に判定勝ちし、WBOAP王座は5度、東洋太平洋王座は2度目の防衛に成功。念願の世界戦だった。

 ウェルター級は過去に日本人世界王者がいない階級だった。これまで辻本章次、龍反町、尾崎富士雄、佐々木基樹が挑戦したが、いずれも敗れている。佐々木で日本人5人目の挑戦となり、日本で同級の世界戦開催は1989年12月の尾崎以来36年ぶりだったが、及ばなかった。

 ノーマンは昨年5月にジョバンニ・サンティリヤン(米国)に勝利し、同級暫定王座を獲得。同年8月、テレンス・クロフォード(米国)の王座返上に伴い、正規王座に就いた。3月の前戦では、デレク・クエバス(プエルトリコ)に3回TKO勝ちし、初防衛に成功。佐々木も破り、無敗を維持している。

(THE ANSWER編集部)



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