ドジャース―パドレス戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は17日（日本時間18日）、本拠地パドレス戦に「1番・DH」で先発出場。3回の第2打席に死球を受けた。球場はブーイングが起こるなど騒然。前日から続く死球の応酬を受け、敵地実況席からは煽りの言葉が漏れた。

　3回1死走者なしで迎えた大谷の第2打席。先発右腕バスケスの2球目は大きく外れ、右太もも付近に直撃する死球となった。大谷は声を上げて悶絶。そのまま一塁へ向かい、プレーを継続したが、審判団が集まって協議。両軍ベンチに向かって警告を発した。

　3回表、パドレスの攻撃では1番打者タティスJr.がトリビノから死球を受けていたこともあり、敵地実況席も思わず熱くなった。中継した米サンディエゴ放送局「パドレス.TV」で実況のドン・オルシーロ氏は「1つ目は大丈夫だったが……誰かに当てるなら、この男でしょ？」と煽ると、解説のトニー・グウィンJr.氏も「思い出してくれ、タティスはちょうど前のイニングで償いを受けさせられた」と前のめりになった。

　前日の試合ではドジャースのパヘスが死球を受け、相手投手を睨みつける場面があった。タティスJr.への死球をその報復だと受け取ったようだ。オルシーロ氏は「そうだ、その話をしているんだ」と同調。「もし誰かに報復するなら、この男だ」と大谷が“報復返し”の相手にふさわしいと続けた。グウィンJr氏も「それがこの仕組みだ」と主張。因縁に拍車をかけるような言葉を発していた。

　この試合では他にも、7回にパドレスのイグレシアスが死球を受け、騒然となる場面もあった。大谷は4打数無安打4三振。試合はドジャースが8-6で勝利した。