女子ハンドボール11連覇の偉業ならず 北國ハニービーが決勝惜敗、主将・佐原奈生子は涙「途絶えてしまい申し訳ない」【リーグH】
ハンドボール・リーグHの北國ハニービー石川は15日、東京・代々木第一体育館でブルーサクヤ鹿児島とプレーオフ女子決勝を行い、25-27で敗戦。リーグ11連覇はならなかった。今季からキャプテンを務めている29歳のPV佐原奈生子は「苦しい時にもっと自分が何かをできたんじゃないか。先輩たちが築き上げてきた10連覇は北國の伝統。途絶えてしまったことが申し訳ない」と悔やしさを滲ませた。

ハンドボール「リーグH」プレーオフ決勝戦
ハンドボール・リーグHの北國ハニービー石川は15日、東京・代々木第一体育館でブルーサクヤ鹿児島とプレーオフ女子決勝を行い、25-27で敗戦。リーグ11連覇はならなかった。今季からキャプテンを務めている29歳のPV佐原奈生子は「苦しい時にもっと自分が何かをできたんじゃないか。先輩たちが築き上げてきた10連覇は北國の伝統。途絶えてしまったことが申し訳ない」と悔やしさを滲ませた。
前半、一時は6点差をつけられる劣勢。それでも佐原は諦めず、北國の追い上げムードを作り上げると、残り15秒で自ら同点シュート。「応援に来てくれた人たちに、あるべき姿を見せたくて、その一心で狙い続ける気持ちで戦った」。16-16。意地のプレーから後半に向かう、最高の流れを作った。
ただ後半は拮抗した状況が続くも、4連続失点で突き放される。厳しい状況の中、佐原は滑り込んでボールをキープするなど体を張ったディフェンスで牽引。「何としてでも勝ちたかった」。一時は1点差に詰め寄るも、思いは届かなかった。
「ハニービーらしい、ディフェンスから速攻というリズムをつかめず終わってしまった」

地元・石川から駆けつけた多くのファンの期待に応えられず、主将は「本当に悔しい」と涙。「皆さまには感謝しかない。この1年間の長いシーズン、本当につらい時や苦しい時も一緒に前を向いて戦ってくださった。私たちの力になってくれたことを感謝しています」と思いが溢れた。
日本ハンドボールリーグから続けていた連覇は「10」で途絶えた。チームは来季から、久々に挑戦者に戻る。「1年間やってきたことを選手1人1人が考えて、前を見続けられたことは次につながる。この悔しさを胸に刻んで戦っていきたい」。この敗戦を糧に、佐原はより揺るぎない大黒柱を目指す。
(THE ANSWER編集部・横田 美咲 / Misa Yokota)