浅田真央さんがアカデミー設立を発表、コーチ業を本格始動 プロスケーターとの活動割合は「ハーフハーフ」で報道陣の笑い誘う
フィギュアスケートのバンクーバー五輪銀メダリスト・浅田真央さんが12日、木下グループと共同で、フィギュアスケート界の未来を担う人材育成を目的とした「木下MAOアカデミー」の設立を発表した。この日は都内で発表会が開かれ、コーチ業を本格始動するにあたっての想いや今後の展望を語った。

木下MAOアカデミー設立発表会
フィギュアスケートのバンクーバー五輪銀メダリスト・浅田真央さんが12日、木下グループと共同で、フィギュアスケート界の未来を担う人材育成を目的とした「木下MAOアカデミー」の設立を発表した。この日は都内で発表会が開かれ、コーチ業を本格始動するにあたっての想いや今後の展望を語った。
白のスーツで登壇した浅田さん。指導者として本格始動するにあたり「一人ひとりのフィギュアスケートとしっかり向き合って指導していきたい」と意気込みを語った。ディレクターを務める本アカデミーについては「選手時代にこんなアカデミーがあったらいいな、と思ったメニューを全て取り入れた。このアカデミーにしかない特別なプログラムになっていると思う」と説明した。
氷上練習に加え、バレエ、ダンス、新体操、陸上トレーニングなどを融合した独自育成プログラムになっており、浅田さんによる直接指導も受けられる。対象年齢は5~9歳(2025年4月1日時点)。定員は10人程度(男女不問)となっている。選手レベルに応じた奨学金が用意されているのも特徴だ。
8月1日に開校する本アカデミーは、浅田さんが長年の競技生活で培った技術、経験、そしてスケートへの情熱を次世代に直接伝える場となる。木下グループは「浅田真央さんのこの新たな挑戦と、未来のプロフィギュアスケーター育成に向けた熱意を全面的にサポートし、共に世界へ羽ばたくスケーターを育んでまいります」と発表した。
浅田さんは2002年、全日本選手権で小学6年生ながら女子世界初の3回転3連続ジャンプを成功させ、一躍世界の注目を浴びた。2010年のバンクーバー五輪では銀メダルを獲得。世界選手権3度、グランプリファイナル4度優勝など輝かしい実績を残した。2017年のプロ転向後は劇場型アイスショーを3作開催。2024年11月に開業した「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」もプロデュースした。
今後については「今のところは指導のほうに全力集中する形で進んでいきたい」とコーチ業に専念する意向を明かした。プロスケーターとしての活動については「ハーフハーフ」と発言。2014年のソチ五輪後、進退について聞かれた際に発して当時話題となった言葉だが、浅田さんは「どこかでまたハーフ&ハーフと言いたいと思っていた」と明かし、報道陣の笑いを誘っていた。
(THE ANSWER編集部)