F1角田裕毅の「深刻な」問題をレッドブル重鎮が指摘「マックスのようにできない」 継続起用にも言及
自動車レースのF1は現地時間1日、今季第9戦スペイングランプリ(GP)の決勝が行われた。日本人ドライバーの角田裕毅(レッドブル)は、予選で最下位に沈んだこともあり、13位に終わった。シーズン序盤からポイント獲得に苦戦する状況が続く中、チーム顧問のヘルムート・マルコ氏は角田の適応力の低さや予選での失速を「深刻」と表現しつつ、今季終了までの継続起用に言及している。

第9戦スペインGPで13位とポイント獲得ならず
自動車レースのF1は現地時間1日、今季第9戦スペイングランプリ(GP)の決勝が行われた。日本人ドライバーの角田裕毅(レッドブル)は、予選で最下位に沈んだこともあり、13位に終わった。シーズン序盤からポイント獲得に苦戦する状況が続く中、チーム顧問のヘルムート・マルコ氏は角田の適応力の低さや予選での失速を「深刻」と表現しつつ、今季終了までの継続起用に言及している。
英専門メディア「プラネットF1」は、「『深刻な』問題が発覚、ツノダに新たなレッドブルでの将来のタイムラインが提示」との見出しで報道。記事によれば、マルコ氏はドイツの専門メディア「スピードウィーク」のコラムでチーム内での評価の現状を伝えている。
マルコ氏は「コンストラクターズランクでは、我々はすでに総合優勝を諦めている。勝ち目はない」としたうえで、「もちろん、これはセカンドドライバーとも関係している。ユウキ・ツノダがなかなか調子を上げられないからだ」と、マシンに順応しきれない角田のパフォーマンスが成績に影響していると指摘した。
さらに「深刻なのは、ユウキがフリー走行ではしばしばコンマ1秒遅れに留まっているのにもかかわらず、予選になると差が開いてしまうことだ」と問題点を分析。「そこでプレッシャーがかかり、プレッシャーの中ではより難しくなる」と続け、予選や決勝での課題を明示した。
また「加えて、彼は慣れる期間が不要なマックスのようにすぐに順応することができない」とし、同僚のマックス・フェルスタッペンとの順応性の違いにも言及。「一方でユウキは、マシンのフィーリングがまだ十分に掴めておらず、そこに苦労している。もちろん、後方を走っているといろいろ試さなければならず、常に調整が必要になるからね」と懸念材料を説明している。
そのうえで「彼にはもっと時間が必要だし、それを与えるつもりだ」「我々は、彼がシーズン終了までマシンに乗り続けることになると見ている」と語り、角田への信頼と今後の起用方針を示している。
(THE ANSWER編集部)