「日本のメンタリティが非常に好き」 バレー日本代表、ティリ新監督がスローガン「勇往邁進」に込めた敬意
2025年度バレーボール男子日本代表チームのキックオフ記者会見が5日、都内で開催された。ロラン・ティリ新監督がチームスローガンの「勇往邁進 Los Angels 2028」を発表。決定にあたっては、ティリ監督が持つ日本への敬意も込められたようだ。

バレー男子日本代表のキックオフ記者会見
2025年度バレーボール男子日本代表チームのキックオフ記者会見が5日、都内で開催された。ロラン・ティリ新監督がチームスローガンの「勇往邁進 Los Angels 2028」を発表。決定にあたっては、ティリ監督が持つ日本への敬意も込められたようだ。
ティリ監督は南部シニアダイレクターに続き、会見場に足を踏み入れるとすぐに一礼。冒頭の挨拶でも「ミナサマ、ハジメマシテ」と日本語で語った。しかし、マイクが入っていなかった。ちょっぴり恥ずかしそうにやり直し。「ご覧のように緊張しています」と笑った。
ティリ監督は、パリ五輪まで指揮した前監督のフィリップ・ブラン氏と同じフランス出身。同国代表監督として2021年東京五輪で金メダルに導いたほか、15年、17年のワールドリーグ優勝も経験している。SVリーグの大阪ブルテオンを率いるなど日本選手への理解も深い。「大きな責任を担うとともに、大きな野心と期待を抱いている。同時に、計り知れない情熱も抱いている。目標はロス五輪でのメダル獲得だからです」と意気込んだ。
男子日本代表は昨年、ネーションズリーグ(VNL)で初の銀メダルを獲得。パリ五輪では準々決勝でイタリアとフルセットの激闘を演じるも、あと一歩及ばず敗退している。ティリ監督は今年について「ロス五輪に最善の状態で臨むための、移行と再構築の年となる」と表現。今月開幕するVNL、さらに世界バレーに向け「チーム編成にどんな変更が加えられようとも日本の目標は変わらない。表彰台、表彰台、表彰台です」と3度強調した。
スローガンは「勇往邁進 Los Angels 2028」を掲げた。恐れず、目標に向かって突き進む。これまで英語を使うケースもあったが「日本代表なので、日本語を使って伝統、文化を重んじたスローガンにするのが大事。(ロス五輪への戦いは)既に始まっているので、そちらも盛り込んでいる。達成するためには、関わる全ての人の勇気が必要だと思っている。こうした日本のメンタリティが非常に好き」と敬意を語った。
主将の石川祐希、主力の高橋藍の合流時期について問われると「最良のコンディションで戻ってきてほしい。できれば千葉大会においては最良のメンバーで臨みたい」とコメント。7月に千葉で開催されるVNL第3週にベストメンバーを組みたい意向を示した。
(THE ANSWER編集部)