スーパー高校生・久保凛を韓国称賛「最高有望株」 女子800mで2位も「ダメだったのではありません」【アジア選手権】
韓国南部のクミ市で行われている陸上のアジア選手権は31日、女子800メートルの決勝を行い、日本記録保持者の17歳・久保凛(東大阪大敬愛高)が初めて挑んだシニアの国際大会で2位に入った。タイムは2分00秒42。終盤先頭に立ったものの、最後の直線でウー・ホンジャオ(中国)に抜かれた。韓国の中継では久保を何度も紹介。レース運びについても「ダメだったのではありません」と称えた。

日本記録保持者が初のシニア国際大会
韓国南部のクミ市で行われている陸上のアジア選手権は31日、女子800メートルの決勝を行い、日本記録保持者の17歳・久保凛(東大阪大敬愛高)が初めて挑んだシニアの国際大会で2位に入った。タイムは2分00秒42。終盤先頭に立ったものの、最後の直線でウー・ホンジャオ(中国)に抜かれた。韓国の中継では久保を何度も紹介。レース運びについても「ダメだったのではありません」と称えた。
レースは序盤、日本の塩見綾乃(岩谷産業)と久保が並んで引っ張る展開。後半は久保が抜け出したものの、最後の直線でウーの逆転を許した。ウーは2分00秒08のタイムで優勝した。
大会を中継した韓国の「STNスポーツ」では、スタート前から久保を「日本の最高有望株」として紹介。インドのトウィンクル・チャウダリーと並ぶ優勝候補としていた。終盤に逆転され、ゴール後タイム表示を見つめる久保が画面に映し出されると「久保がダメだったのではありません。自分のタイムは出しています。中国の選手が本当によかった」と久保の走りを称えた。
久保は昨年6月に新潟で行われた日本選手権を初出場で制すると、7月には奈良で行われた記録会で1分59秒93の日本新記録を叩き出した。2005年に杉森美保が残した2分0秒45を19年ぶりに更新し、日本女子で初めて2分を切った選手となった。サッカー日本代表MF久保建英は親戚にあたる。
シニアの国際大会に出場するのは今回が初めてで、9月に東京で行われる世界陸上への派遣標準記録(1分59秒00)の突破なるかが焦点だった。3日に行われたグランプリシリーズの静岡国際では、2分0秒28の大会新記録で昨年に続く連覇を達成。開催国枠エントリー設定記録の2分00秒99は突破している。
(THE ANSWER編集部)