ボクシングで暴漢乱入、集団でレフェリーを袋叩き…衝撃の蛮行にWBC会長激怒「残酷で受け入れられない」
ボクシングのリングで許しがたい蛮行が生まれた。現地17日にドミニカ共和国のサントドミンゴで行われたボクシングの試合後、複数の暴漢がリングに乱入。レフェリーを襲撃するという衝撃的な事件が発生した。米専門メディアが詳細を報道。WBC会長が激怒する事態に発展している。

ドミニカ共和国で行われたバンタム級の試合で…
ボクシングのリングで許しがたい蛮行が生まれた。現地17日にドミニカ共和国のサントドミンゴで行われたボクシングの試合後、複数の暴漢がリングに乱入。レフェリーを襲撃するという衝撃的な事件が発生した。米専門メディアが詳細を報道。WBC会長が激怒する事態に発展している。
突然襲われた。バンタム級のルベルト・ヒメネス対マルセリーノ・ニエベス戦は判定でヒメネスが勝利。決着後、レフェリーは勝者の手を上げていた。その直後、リングに上がってきた男が、いきなりレフェリーの顔面を殴打。レフェリーは顔を押さえながら、一旦はリングの隅に移動したものの、黒いシャツを着た4人の男に囲まれて“袋叩き”にあった。さらに、別の白いシャツの男たちもこれに加勢。レフェリーはリングから転落し、その後もリングサイドで男たちの襲撃を受けた。物も投げつけられ、リング周辺は大混乱に陥った。
米専門メディア「ワールド・ボクシング・ニュース」は「ボクシングのレフェリーが暴行被害、殴打されリングの外に投げ飛ばされる」との見出しで報道。「この事件はサントドミンゴのセントロ・オリンピコにあるパヘヨン・デ・カラテで行われた、ノルベルト・ヒメネス対マルセリーノ・ニエベスの試合中に起こった」と伝えた。
記事では「前座試合でのレフェリーの出来の悪さもあり、ニエベス陣営はレフェリーに怒りをぶつけた」「1人の犯人がレフェリーを殴り、レフェリーはロープに向かって後ずさりした。多くの陣営がリング内に入り、レフェリーは乱暴に床に叩きつけられた」と蛮行を描写している。
同メディアに対し、主催者側は「シュアン・ボクシング・プロモーションは、ファイトナイトへのご来場とご支援に感謝申し上げます。しかしながら、イベント開催中に、当社の価値観や理念を体現しない者による不適切な行為が発生したことを深くお詫び申し上げます。当社は、これらの行為に断固として反対し、誠実さ、敬意、そしてフェアスポーツへのコミットメントを改めて表明いたします。当社の意図に反し、これらの行為によって影響を受けた可能性のある皆様、そしてすべての参加者に心からお詫び申し上げます。今後、同様の事態が再発しないよう、必要な対策を講じております」と声明を発表した。
この蛮行については、WBCのマウリシオ・スレイマン会長も動画を自身のXに投稿。「これは残酷で受け入れられない、レフェリーへの卑劣な暴行だ。WBCは調査委員会を設置した。このような行為を放置するわけにはいかない」と断固たる措置をとることを表明。事態はさらに反響を広げそうだ。
(THE ANSWER編集部)