ボクシング世界戦で疑惑の判定 バッティングで出血→判定勝ちも…「有効打に見えた」米記者主張
ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチが10日(日本時間11日)、米カリフォルニア州サンディエゴで行われ、王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)が挑戦者の同級1位チャーリー・スアレス(フィリピン)に3-0で判定勝ちし、王座を防衛した。ナバレッテは6Rで偶然のバッティングで出血。8Rでも出血が止まらず、レフェリーが試合を止めた。そのため、ここまでのラウンド間での採点で決着した。ただ米記者の間では偶然ではなく「有効打」という主張があった。

WBO世界スーパーフェザー級
ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチが10日(日本時間11日)、米カリフォルニア州サンディエゴで行われ、王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)が挑戦者の同級1位チャーリー・スアレス(フィリピン)に3-0で判定勝ちし、王座を防衛した。ナバレッテは6Rで偶然のバッティングで出血。8Rでも出血が止まらず、レフェリーが試合を止めた。そのため、ここまでのラウンド間での採点で決着した。ただ米記者の間では偶然ではなく「有効打」という主張があった。
序盤から攻めあった。ナバレッテは運動量とパワーで押していくが、スアレスも負けじと積極的に前に出ていき、お互いに被弾し合う展開となった。
問題のシーンは6R。優勢に試合を運んだナバレッテだったが、懐に入ったスアレスの左が頭部付近に着弾。ナバレッテの左眉の上から出血した。偶然のバッティングとなり、その後も試合は続行されるも出血は止まらず8Rでレフェリーストップ。5Rを残して判定でナバレッテの勝利になった。
ただ米記者からはバッティングについてX上で懐疑的な声が。米スポーツ専門局「FOXスポーツ」オーストラリア版などで番組ホストを務めるベン・デイモン氏は「世界チャンピオンのエマヌエル・ナバレッテがまたしても逃げたようだ。有効打のように見えた」と疑問視。「36歳のフィリピンのボクサー、チャーリー・スアレスにとって悲痛な出来事だった」と対戦相手を気遣った。
2020年まで米スポーツ専門局「ESPN」でアナリストを務めた米コラムニストのスティーブ・キム氏は「このことについて、正直になっていいか。もしカットされたのがスアレスなら、パンチと判定された可能性は非常に高いだろう。そして試合は7ラウンドで終わらなかっただろう。これがこの試合の現実だ」と複雑な心境を記した。
(THE ANSWER編集部)