ついに本塁打は両リーグトップ…他の部門は？

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は9日（日本時間10日）、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で先発出場し、同点の9回に決勝の12号3ランを放った。この一発で、アーロン・ジャッジ外野手らに並び、大リーグ全体で本塁打トップに。5月に入り、実に8試合で5本塁打。ドジャースの中で見ると、気づけば“15冠”に立っている。

　大谷は11-11で迎えた9回1死一、二塁で打席に立つと、右腕トンプソンの4球目、低めのスプリットを捉えた。打球速度113マイル（約181.8キロ）、飛距離426フィート（約129.8メートル）という一撃が右翼席へ一直線。スタンドインを確信したのか、打席でバットを放り投げ、バンザイしながら一塁へ走り出すパフォーマンスを見せた。

　この試合が終わった時点で、大谷は下記の15部門でチームトップの成績を残している。打点の少なさが指摘される今季も、得点や四球、盗塁はトップで、チーム得点に大きく貢献しているのがわかる。

打数：148
得点：43
安打：45
三塁打：4
本塁打：12
四球：26
盗塁：10
長打率：655
OPS：1.063
打席：174
長打：24
塁打：97
敬遠四球：3
ISO（長打力を計る指標）：0.351
本塁打に要する打数：12.33

　大谷はこの試合で6打数3安打、4打点と爆発。5月は8試合に出場して打率.364、5本塁打。長打率1.000と手の付けられない活躍を見せている。4月25日（同26日）には.260まで落ちた打率も.304まで上げてきた。20打点こそチーム5位に過ぎないが、下位打線が出塁する流れが生まれればさらに数字を伸ばせるはずだ。