ベガスで米識者に聞いた井上尚弥の魅力 返ってきた独特の例え「まるで日食」「トランプで…」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでWBA世界同級1位のラモン・カルデナス(米国)と防衛戦を行う。4年ぶりにボクシングの聖地に上陸したモンスターを、米国の識者はどう見ているのか。現地で取材するTHE ANSWER編集部記者が印象を聞いた。興行はPrime Videoで独占生配信。戦績は32歳の井上が29勝(26KO)、29歳のカルデナスが26勝(14KO)1敗。

現地で聞いた井上尚弥の印象は
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでWBA世界同級1位のラモン・カルデナス(米国)と防衛戦を行う。4年ぶりにボクシングの聖地に上陸したモンスターを、米国の識者はどう見ているのか。現地で取材するTHE ANSWER編集部記者が印象を聞いた。興行はPrime Videoで独占生配信。戦績は32歳の井上が29勝(26KO)、29歳のカルデナスが26勝(14KO)1敗。
2021年6月以来、3度目となる本場ラスベガスでの試合。過去2回は新型コロナ禍の最中だったため、ファンの入場は制限されていた。今回は会場近くのカジノホテル「MGM GRAND」で連日ファイトウィークと呼ばれる事前イベントが催されている。1日(同2日)の到着イベントには300人以上の観客が集まり、3日(同4日)の前日計量でも、先着200人の一般公開枠を求めて長蛇の列が生まれた。
4年ぶりのモンスター上陸に興奮を隠せないのは、米国の識者も同じだ。米専門メディア「ファイトハブTV」のレポーター、マーカス・ヘイズ氏は「イノウエのファイトを生で見るのは初めて。だからクリスマスのようだよ。ケンタッキー(のチキン)を手に入れないとね」とゴングを待ちきれない様子だ。ボクシング取材歴7年。井上は取材を始める前の2017年9月の米国デビュー戦から追い続けているという。
最も印象に残っているのは2019年11月にノニト・ドネア(フィリピン)と対戦したワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝戦。井上は左フックを被弾し、鼻骨と右目眼窩底骨折を負ったが判定勝ちを収めた。「ノニトは私の友人なんだ。あれはアメージングなファイトだった。史上最高の戦いの1つだよ」。そして井上の最大の魅力は「王者の威厳を持っていることだ」と力説する。