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出場なくても会場常駐、坂本花織が示すキャプテンの献身 重要任務に「立候補」した理由とは【フィギュア国別対抗戦】

フィギュアスケートの国別対抗戦は18日、東京体育館で2日目が行われた。2017年以来、4大会ぶり3度目の優勝を目指している日本は合計80点。同95点の米国に次ぐ2位で最終日を迎える。キャプテンを務める坂本花織(シスメックス)はこの日、出場がなかったものの3種目を日本の応援ブースから見届けた。親しみを込め「団長」とも呼ばれる25歳。被り物を被り、積極的に声援を送るなど献身的な姿勢でチームを引っ張った

声援を送った坂本花織ら日本代表選手【写真:矢口亨】
声援を送った坂本花織ら日本代表選手【写真:矢口亨】

フィギュア国別対抗戦

 フィギュアスケートの国別対抗戦は18日、東京体育館で2日目が行われた。2017年以来、4大会ぶり3度目の優勝を目指している日本は合計80点。同95点の米国に次ぐ2位で最終日を迎える。キャプテンを務める坂本花織(シスメックス)はこの日、出場がなかったものの3種目を日本の応援ブースから見届けた。親しみを込め「団長」とも呼ばれる25歳。被り物を被り、積極的に声援を送るなど献身的な姿勢でチームを引っ張った。

 自分は滑らなくても、常にリンクの近くにいた。この日はペアSP、アイスダンスFD、男子フリーが行われ、女子シングルの競技はなし。ただ、キャプテンを務める坂本は3種目を応援ブースで見届け、持ち前の明るさで日本代表を盛り上げ続けた。

「(ペアSPで1位の)三浦選手と木原選手が素晴らしい演技で、アイスダンスと男子の2人も続いて頑張ってくれた。2カテゴリーは大きなケガなく終えることができたので、明日にすごくいい感じに向かってるんじゃないかなと思います」

 前回2023年大会に続き、主将としてチームを引っ張る。日本代表の選手をまとめ上げるために、雰囲気作りも重要になる。この日は男子フリーで佐藤駿の応援時に、全員でパンダデザインの被り物を装着するなど一致団結した。応援ブースの装飾にもこだわりを詰めた坂本は、メガホンで声援を送っていた。

 チームが上位に入れば会見に出席する必要があるなど、誰かがやらなければならない重要任務。坂本は「立候補しました」と明かす。「(前回も)1日中リンクにいたり大変だったんですけど、楽しかったが勝ったので。盛り上げたり、飾りつけも得意分野。自分の力がスケート以外で発揮できるところかなと思う」。日本代表において、見えないところでも貢献度は大きい。

 団体戦初出場の選手にも「こういうものなんだって楽しみながら感じてほしい」と願う。来年のミラノ・コルティナ五輪に向けて貴重な機会。1位の米国をはじめとして、海外勢は盛り上がりも派手なだけに「アメリカとかに比べて日本はちょっと大人しすぎたかな……というのはちょっとある。体調面とか優れない人もぼちぼちいるので、無理はせず、明日ちょっとはしゃいでもらえたら。いろんな縛りに縛られず、殻を全員破ってほしいなと思います」と仲間たちに求めた。

(THE ANSWER編集部)



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