妨害ファンと即刻和解、トラウト“神対応”の理由 対面&バット贈る「自分にも子供が」 米「だから彼は称賛される」
米大リーグのエンゼルスは12日(日本時間13日)、敵地アストロズ戦に4-1で勝利した。2回には、マイク・トラウト外野手が一度は捕ったファウルフライを観客に強奪されるハプニングが発生。直後は怒りを露わにしていたが、試合後にファン親子のサインに応じるなど“神対応”を見せた。トラウトは和解の理由について「彼は本当に申し訳なさそうだった」「おそらく苦労して稼いだお金でチケットを買ってくれたのだろうから」などと米メディアに語っている。

打球強奪された後に当該ファンと対面
米大リーグのエンゼルスは12日(日本時間13日)、敵地アストロズ戦に4-1で勝利した。2回には、マイク・トラウト外野手が一度は捕ったファウルフライを観客に強奪されるハプニングが発生。直後は怒りを露わにしていたが、試合後にファン親子のサインに応じるなど“神対応”を見せた。トラウトは和解の理由について「彼は本当に申し訳なさそうだった」「おそらく苦労して稼いだお金でチケットを買ってくれたのだろうから」などと米メディアに語っている。
2-0の2回2死走者なし、アストロズのディアズが放った右翼ファウルゾーンへのフライをトラウトが追った。客席最前列へ落ちるかという打球へジャンプし、伸ばしたグラブで見事キャッチ。しかし、アストロズのユニホームを着た男性客が、グラブからボールをもぎ取ってしまった。男性はバツの悪そうな表情を浮かべ、判定はファウルとなった。
男性は息子たちと一緒に観戦に訪れていたようだが、このあと客席から移動させられたようだ。試合後、トラウトは男性と関係者エリアで対面。バットやサインを贈ったという。
MLB公式サイトがトラウトのコメントを紹介しており「スタンドにジャンプしたらボールがグラブに入っていたのだけど、その男の人がボールを取り出したんだ。でも彼は本当に申し訳なさそうだった」と当時の状況を説明していた。
問題の男性と試合後に対面したことについては「(妨害は)ゲームに影響はなかった。自分にも子供がいて、あの子もおそらく9歳くらいだったと思う。試合後に会ったら本当にいい人たちだったんだ。彼らは別の場所に移動しなければならなかったし、おそらく苦労して稼いだお金でチケットを買ってくれたのだろうからね」と思いやりある判断だったようだ。
中堅から右翼にポジションを移している今季。「僕は毎日新しいことを学んでいる」「ライトの守備についていると状況は少し違う。センターの守備だとあのようなプレーには遭遇しないからね」とこうしたハプニングも学びととらえている。
MLBでデータアナリストを務めるダン・クラーク氏は自身のXで「少し立ち止まってマイク・トラウトのこの振る舞いを認識してほしい。ファンがグラブから球を奪って(トラウトは)怒りを示していたが、そのファンが謝罪した後、トラウトはそれを受け入れ、すぐにその場を収めた。とても品格のある選手。だからこそ彼は誰からも称賛されるのだ」とつづっていた。スター選手の振る舞いが称賛を浴びている。
(THE ANSWER編集部)