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比嘉大吾から堤聖也へ「近いうちに会おう」 壮絶ドロー裏側、堤は第3戦に「もういいでしょう」

ボクシングのWBA世界バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)が25日、同級4位・比嘉大吾(志成)との壮絶な打ち合いから一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナで3者ともに114-114の引き分けで初防衛に成功。2020年10月にも引き分けた高校時代からの親友との試合を振り返り、今後についても語った。

一夜明け会見にサングラス姿で登場した堤聖也【写真:浜田洋平】
一夜明け会見にサングラス姿で登場した堤聖也【写真:浜田洋平】

壮絶初防衛から一夜明けて会見

 ボクシングのWBA世界バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)が25日、同級4位・比嘉大吾(志成)との壮絶な打ち合いから一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナで3者ともに114-114の引き分けで初防衛に成功。2020年10月にも引き分けた高校時代からの親友との試合を振り返り、今後についても語った。

 傷だらけの顔は充実していた。サングラス姿で会見した堤は「なんとか生き残ることができて安心はしてます。悔しいですけどね」と吐露。「自分の中では歯がゆさが残る序盤、中盤だった。終盤はいつものようなボクシングができた」と振り返った。

 歴史に残る激闘だった。堤は4回、偶然のバッティングで右目上をカット。大量の血を流し、終盤まで止まらなかった。打ち合いが続いた9回、打ち終わりに左フックを被弾。先制ダウンを奪われた。しかし、直後にカウンターの右ショートが炸裂。前のめりに倒し、大ダメージを与えた。終盤まで互いに一歩も引かない魂の12ラウンド。終了後は2人で抱き合い、感動を呼んだ。

 人生初ダウンを奪われ「お、これがダウンか」と高揚感が湧いたという。「ダウン自体はいつも想定して戦っている。自分でも冷静だった」とし、反撃のダウンも「本当に流れの中で出たもの。普段練習している中で出た。ほんとにスムーズな右だった」と日々の努力に胸を張った。

 試合後のリング上について「ただ感謝を伝えていた。『ほんと強かった。ありがとう』って」と説明。比嘉から「近いうちに会おう」と連絡をもらったという。2戦とも引き分け、第3戦を願う声もあるが、「いや、ないです。もういいでしょう」と苦笑いした。

 戦前は互いにボクシング映画「ロッキー」を見てモチベーションアップを図った。奇しくも映画さながらの激闘となり、「ロッキーみたいな試合でしたね。両方ともロッキーでしょ」と笑った。

 同興行では、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が3度目の防衛に成功した。同級世界王座はIBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居由樹(大橋)が就き、日本人が主要4団体を独占。西田と武居も生観戦し、4人の王者が勢ぞろいした。

 次戦は、WBAから指令が出れば暫定王者アントニオ・バルガス(米国)との団体内統一戦が基本線となる。堤は「強くなるために一旦休みたい」とひとまず休養の方針。やりたいことを問われ「焼き菓子を作りたい。減量中に焼き菓子を作りたいという欲があった。減量中にやりたかったことをちゃんと叶えてあげたい」と英気を養っていく。

(THE ANSWER編集部)



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