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日本メダルラッシュで「未知のスポーツ」の認知度上昇 面白くないはずがない団体球技の「いいとこ取り」な魅力【パリ・パラリンピック】

魅力たっぷりの必殺技「オリオン・エックス」「サイレントドリブル」

 6日未明に初の金メダル獲得を目指してウクライナと決勝を争う視覚障がい者のゴールボール男子「オリオンJAPAN」も、魅力的だ。年間200日の合宿で培った抜群のチームワーク。ウイングの2人がクロスに足音を響かせてフェイントをかけ、センターからエース宮食行次らがゴールを狙う必殺技「オリオン・エックス」など聞いただけで胸が躍る。

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 同じ視覚障がいのブラインドサッカーもおもしろい。世界ランク3位で大会に臨み、川村怜主将も「金メダルは手の平にある。あとは、それを掴むだけ」と話していたが、1次リーグ3試合はすべて0-1で敗戦。メダル獲得はならなかったが、17歳の新エース平林太一がボールの中の鈴を鳴らさずに相手陣深く攻め込む「サイレントドリブル」など魅力はたっぷり。テレビで見て、選手たちの「凄さ」を感じた人も多かっただろう。

 体格やパワーのハンデを抜群の連携とハードワーク、スピードやテクニック、機敏さや戦術、戦略で凌駕する「日本らしさ」は、野球やサッカー、ラグビー、バスケットボールやバレーボールなどすべての団体球技に共通する武器。それは、パラリンピックでも変わることはない。

 パラリンピックというと、どうしても選手の障がいに焦点があたりがちだ。もともと、戦争などで障がいを負った戦士のリハビリから始まった大会。障がいを負った経緯や克服した努力など忘れてはならないが、純粋にスポーツとしておもしろいところも、パラリンピックの魅力だ。

 障がい者スポーツは競技人口も決して多くなく、一般的に見る機会も少ない。だからこそ、パラリンピックは未知のスポーツに触れるチャンス。大会は終盤だが、まだまだ魅力ある競技は続く。深夜の中継を見るのは大変だが、NHKやYouTubeの配信もある。4年に1回、パラ競技の魅力をもっと味わいたいと思う。(荻島弘一)

(THE ANSWER編集部)


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