ジョコビッチも笑った超美技、「テニスTV」の大会ベストショット5傑選出

　男子テニスのパリ・マスターズでロジャー・フェデラー（スイス）は4強入り。しかし、結果以上にインパクトを残したのは準決勝のノバク・ジョコビッチ（セルビア）戦で演じた“ネット際の神反応”だ。ネット上部にかかってイレギュラーし、顔面付近を襲ったショットを打ち返してポイントを奪取。思わずジョコビッチも笑ったスーパープレーをATP公式中継サイト「テニスTV」が大会ベストショット5傑に選出して動画で公開し、実況は「君はこれが信じられるか？」と愕然としている。

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　37歳が演じたスーパープレーの興奮は未だ冷めない。BIG4の2人が相まみえた準決勝のジョコビッチ戦、第1セット第8ゲームでフェデラーが魅せた。自身のサービスからストローク戦を展開すると、機を見て一気に前進し、ネットプレーに出た。しかし、ジョコビッチの鋭いフォアハンドはネット上部に当たって軌道が変わり、弾むようにしてフェデラーを襲った。

　ただ、次の瞬間だ。フェデラーはラケットを咄嗟にずらし、顔面付近に来たボールに当てたのだ。しかも、ドロップ気味となったショットは綺麗にネットを越え、目前で弾んだ。なんとフェデラーのポイントだ。ジョコビッチも信じられないといった様子で苦笑いを浮かべ、一瞬、何が起こったのか分からなかった観衆も、どよめきの後、遅れて大熱狂となった。

　当時は「テニスTV」公式ツイッター、インスタグラムが動画付きで公開すると、合わせて再生回数50万回を突破し、海外ファンに「一体どうやったらできるの???」などと大反響を呼んだが、大会を終えて同アカウントは「どれがパリで最もポップだった？」と題し、大会ベストショット5傑の一つにフェデラーの“ネット際の神反応”を選出している。