米全国紙がエンゼルスの困惑を報じる

　米大リーグ・ドジャースは大谷翔平投手の通訳を務めていた水原一平氏を解雇した。複数の米国メディアが違法賭博に関与した疑いを報じているが、米全国紙「USAトゥデイ」は大谷と水原氏が昨年まで所属していたエンゼルスの様子を報じた。スター選手のマイク・トラウト外野手を含む全てのメンバーが「完全に愕然としていた」としている。

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　記事はボブ・ナイチンゲール記者の署名で、「ショウヘイ・オオタニのエンゼルスの元チームメートは通訳の賭博疑惑について“ショック”を受けた」との見出しで掲載された。水原氏の騒動が報じられた翌日のこととして、エンゼルスのクラブハウスは「朝、いつもより静かだった。選手たちはお互い囁き合い、頭の中には数多くの疑問が踊っていた」としている。

「球団の顔であるマイク・トラウトだろうが、誰よりも元チームメートのことを知るパトリック・サンドバルだろうが、誰に話しかけても関係なく、みんなが元MVPチームメートと愛される通訳についてのニュースに完全に愕然としていた」

　広がったショックは大きかった様子で、モニアックは「ショックを受けているよ。そして他のみんなと同じく、何が出てくるのか気になっている」と心境を吐露。「これから何が明らかになるのか全く分からないし、何年間、何が起こっていたのかも全く分からない。でも、素晴らしい友人で、素晴らしい人たちだ。イッペイは他のみんなと同じくチームの一員だった」と、接してきた限りでは水原氏の人間性は素晴らしかったとした。

　記事でも「オオタニがエンゼルスで国際的なスターになる間、実のところミズハラはクラブハウスの中で同じぐらい人気者だった。トラウトなどの選手たちは彼のことを『仲間の1人』と呼んでいた。2人のどちらかがギャンブルについて話したり、クラブハウス内での賭けに参加することさえ誰も聞いたことがなかった」と記しており、今回の騒動は全く予想外の事であったとされている。

　モニアックは「何が起きるか見てみないといけないと思う」「38州では合法なんだ。だから、野球に賭けてさえいなければ……うまくいくことを願っているよ」と騒動が落ち着くことを願い、ドルーリーも「何が起こったのか分からない。僕たちみんなそうだ」「でも、彼らはいい奴だ。2人ともね」と語っている。